中国地方の旅で出会った、大切にしたいもの

中山間地

岡山県美作市古町の難波邸

プライベートで中国地方に出かけた際に、2つの場所に出会いました。長野県は中山間地が多く、暮らしていくためには大変厳しい地域も多いのですが、中国地方もまた、山間の地域が多くありました。

1つめは、岡山県美作市古町の難波邸。2013年3月に築100年の古民家をリノベーションして生まれた難波邸では、3組の作り手夫婦が集まり、それぞれのブランド直営店を営業しています。難波邸は、街並保存地区に指定されている旧宿場町「大原宿」にあります。昨年リニューアルして、フレル食堂・木製カトラリー・草木染め布製品・ジュエリー・民芸プロダクトといった作り手が運営するお店が増えたとのこと。フレル食堂でジビエのサンドイッチをいただきましたが、とても美味しいサンドイッチでした。ちなみにフレルとは、触れるからつけた名前だとか。古民家を再生して住み続け、そこでお店を開いて仕事をつくる、つつましくても地域で経済をまわす、そういう取り組みは大切だなと感じました。

中山間地

島根県大田市石見銀山の群言堂本店

2つめは、島根県大田市石見銀山にある群言堂。会社名は石見銀山生活文化研究所といい、古い家並の残る大森地区にある本店には、衣類、雑貨、食器など生活用品が展示・販売されているほか、カフェもありました。1988年に、暮らしの楽しさを発信する場所としてスタートしたそうです。世界遺産として注目を集めるまで時間が止まっていた石見銀山地区だからこそ見えた根のある暮らし、ものづくりの幸せを発信しています。店内に置かれていた「ぐんげんどう」という歴史を振り返った書籍には、この地で起業し、試行錯誤を経てきた活動が記録されており、思わず読みふけってしまいました。
群言堂のトイレの手洗い場には、ガンジーの言葉「20世紀資本主義七つの大罪」が掲げてありました。今の時代にもつながる深い言葉です。(プリン作りの名人)

中山間地

ガンジーの言葉「20世紀資本主義七つの大罪」

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