ちょっと奥まったところにある古民家の喫茶店：長野市

そのカフェは、長野市の繁華街・権堂町の露地裏の、更に奥まったところで営業しています。名前は、「喫茶ヤマとカワ」。山歩きが好きな店主さんが、自分の名前の１文字と併せて名前をつけました。

自家焙煎珈琲の香りに誘われて

ひっそりと営業している店内に入ると、珈琲の良い香りがします。ヤマとカワの珈琲は自家焙煎。「苦め深煎り」「甘め中深煎り」「すっきり中煎り」の３種類から選びます。少量ずつ焙煎していて、挽きたて、淹れたての味は、珈琲好きにはたまらない美味しさです。おかわりは、種類を変えても200円引きです。予約をすれば、珈琲豆を買い求めることができます。

一度食べればファンになるカレーとケーキ

珈琲と一緒にオーダーしたいのが季節のパウンドケーキとレモンケーキ。パウンドケーキは軽く温めてくれますし、レモンケーキはレモンの香りがしっかりとします。どちらも珈琲によく合います。

フードメニューは、キーマカレー。ご飯は五穀米で、野菜がのり、タマネギをしっかり炒めた甘めのカレーです。ただし数量は限定で、珈琲の焙煎を優先しています。

きちんと手入れされている安心感

喫茶ヤマとカワは、築８０年の木造住宅を７カ月かけて改修し、昨年（２０１４年）３月下旬にオープンしました。大規模な改修は人数をかけて、細かな部分は店主さんが一人でコツコツと改修したそうです。その様子は、アルバムにまとめて店内の書棚に置かれていますので、めくってみるのもよいでしょう。古い民家の持つ味が、喫茶ヤマとカワの静かな空間と時間を演出しています。「古いものの落ち着きと、清潔感のバランスをとるようにしています」と話す店主さん。今もお店のメンテナンスは続いています。

営業時間は、カフェではめずらしく朝９時から。「朝早いのは気にならないので」と話す店主さん。落ち着いた時間と、極上の珈琲を味わえる隠れ家を、見つけてみてください。