そのカフェに入ると、珈琲を焙煎する良い香りが漂います。お店の名前は「月と群青と珈琲と」。詩的な店名は、松本平で秋から春にかけて見られる、晴天の夕暮れ時の空から名付けました。
青と白が印象的な珈琲の似合う空間
お店があるのは長野県東筑摩郡山形村、近くにはショッピングセンター「アイシティー21」があります。目立つ看板もないので、ナビがないと通り過ぎてしまうかもしれません。
「群青色の空に月が輝く風景が大好きなので」と話す店主さん。東京から安曇野に移住し、友人と始めたカフェ「CHILLOUT STYLE COFFEE(チルアウトスタイルコーヒー)」と並行して、昨年(2017年)5月にもう一つのカフェを始めたのです。CHILLOUT STYLE COFFEEの珈琲豆も、「月と群青と珈琲と」で焙煎しているそうです。
広い店内は、スタイリッシュで清潔感のある内装です。季節の花やドライフラワーが、そこここに置かれていて、ほど良いバランスになっています。ソファー席、壁に向き合うカウンター席、ある程度仕切られたテーブル席があり、一人でも二人でも、グループでも、様々なシーンで楽しめそうです。
珈琲+αで至福の時間
珈琲は、店内で焙煎した3種類のドリップ珈琲のほか、エスプレッソ、カフェオレ、水出し珈琲などがあります。ドリップ珈琲は、大きめのマグにたっぷり入っています。
そのほかのドリンクでは、ミルク、チャイ、ココアといった定番のほか、りんごの品種別に搾った「みやもとファーム」のりんごジュースがあります。
珈琲に合う手作りスイーツは、バスクチーズケーキ、ショコラテリーヌ、カスタードプリン、チョコレートチャンクッキーがあります。店主さんは「珈琲との相性を考えて、甘めのスイーツにしています」と話し、スイーツに合うおいしい珈琲の試飲もさせていただきました。確かに相性バッチリです。
フードメニューはサンドイッチ。「たまご焼きとほうれん草のサンドイッチ」と、「チキンと野菜のハニーマスタードソースのサンドイッチ」があります。どちらも温かいうちにいただきます。結構ボリュームがあるので、ランチにピッタリです。
珈琲の楽しみ方、いろいろ
月と群青と珈琲とでは、ほかのロースター(焙煎人)さんの珈琲も楽しめます。これは「フレンドシップ・ロースター・プロジェクト」と名付けられた試みで、珈琲カルチャーを盛り上げたいと、仲良しのロースターさん同士で豆を提供し合うのだそうです。この日は安曇野市の「ラトリエ・デ・サンス」さんの珈琲を楽しむことができました。同じ豆でもロースターさんによって仕上げ方に違いがでるそうで、飲み比べてみるのも楽しいでしょう。
安曇野市や松本市などで、参加するロースターさんが増えているというフレンドシップ・ロースター・プロジェクト。ワイナリーや酒蔵のように、地域の文化として発展すると素敵ですね。
- 長野県東筑摩郡山形村4087-1
- TEL 0263-87-5149
- 営業時間 11:00〜18:00
- 定休日 金・土曜日
■公共交通機関でのアクセス
JR「松本駅」駅前バスターミナルから、アルピコ交通・山形線「竹田原」バス停下車。徒歩10分。