いいじゃん!探検隊 特別調査 FILE
♪ミィーーン、ミン♪ ジジジィーー♪ セミさんたちの大合唱が昼間からにぎやかな信州の夏でございます。子供たちは夏休みの真っ最中! 甲子園では高校球児の熱い闘いが繰り広げられていますよね?。そうそう、夏祭りには浴衣(ゆかた)がつきもの。聞けば、近ごろの若者たちの間では「和(ワ)」がキーワードになっているみたいで、ファッションや雑貨にその「ワ」が取り入れられているみたい。で、浴衣といえば、お花の柄が圧倒的に多いですよね。中でもひまわりや朝顔など夏のお花がダントツなのだけど、夏場に最盛期を迎えるお花ってなにかなあ? って思って調べてみたら、ぬわんと長野県はカーネーションなんだっていうから、驚きじゃありませんか! 「えっッ? それって5月じゃないの???」隊員もびっくりのこの驚愕的事実を前にして、お花の担当の<いいじゃん!探検隊員2号>が徹底調査をしてまいりました。
夏こそカーネーションを母さんに
さてカーネーションがお好きな方は多いはず。5月の第2日曜日の『母の日』に、日ごろの感謝を込めてカーネーションを贈るのは有名ですよね。でもほんとうはあれ、母さんに感謝してカーネーションを身につける日だつたんですよ。母さんが亡くなっている人は白いカーネーションを、そうでない人は赤やピンクのカーネーションをね。いずれにしても世界的に「カーネーション=お母さん」みたいな、素敵なイメージが定着しているわけでしょ。それに加えて、八重咲きでカラーバリエーションも豊富なところが人気の秘密かもしれないよね♪
カーネーションは南ヨーロッパが原産で、ナデシコ科の宿根草。日本には江戸時代に伝わり、和名は「オランダ石竹」(せきちく)、大正時代までは石竹とよばれていました。
生産量は、なんと長野県が第一位!
長野県では昭和30年代以降に大幅な生産拡大がなされ、平成16年度の統計によると、作付面積 97ha、生産量1億1,185万本でした。施設栽培で周年出荷されていますが、高冷地の長野県では、7月から9月の夏場が出荷のピークを迎えます。だから、5月の母の日が過ぎてからになるんだけど、夏秋は、お彼岸用やブライダルシーズンでの需要が高まるので、この時期に長野県産のカーネーションが全国にたくさん出回る仕組みになっているのですって。
長野県産のカーネーションは色が鮮やかで日持ちが良いのが特徴。気温が高い夏でも良品質なカーネーションが生産されるためとても評判が良いんです。長野県内の主な産地は、富士見町、松本市、佐久市、岡谷市、坂城町、飯田市など、県内各地広い範囲で栽培されています。
赤だけではないところが人気の秘密
まず、カーネーションって一言でいうけど、品種として大きくは3種類あって、1本の茎に1つの花が咲くタイプのスタンダード系と1茎に複数の花を咲かせるタイプのスプレー系、そして新しい品種としてナデシコとカーネーションの交雑のダイアンサス系があります。
カーネーションの花の色は本当に豊富で、赤い色をはじめピンク・イエロー・ホワイトなどのおなじみの色から、珍しいところではグリーン・オレンジ・ブラウンや混ざった色などもあります。こんなに色がたくさんあるので、アレンジメントなどでは人気が高いみたい。
こんな素敵なカーネーションの花言葉は「純情な愛情」。そもそも、母の日にカーネーションを贈る習慣は、1905年にアメリカの女性教師が母を敬う機会を設けようと働きかけたのがはじまりで、1914年からアメリカでは国民の祝日になったそう。「母の日」の母はアンナ・エム・ジャービスさんっていう名前なんだけれど、母の日ほどは世界に名前が轟かなくてザンネン。世界で一番素敵なおかあさん、自分のおかあさんに感謝を捧げる日は、日本では1950年頃から定着したそうですよ。
やっぱり、母の日はもちろん、花を贈る側・贈られる側とも気持ちが癒されますよね。プレゼントには、ぜひ花束を♪
そういえばわたしも最近、夏バテ気味なので綺麗な花を眺めて、新鮮な香りを吸って気持ちをリラックスさせましょうかねぇ・・・・。花のある生活を!
以上いいじゃん探検隊員2号がお伝えいたしました。(*^^)v