新・信州暦 夏の終わりを実感するとき

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日中、青い空のもと、たくさんのトンボがわが物顔に舞っています。トンボたちが飛ぶころになると、夏が終わってしまったことを実感します。まるでトンボはわたしたちに「夏の間おまえはなにをやっていたのか?」と問いかけてきているようでもあります。別になにをやっていたわけでもないのですが。このところ昼と夜の寒暖の差がいっそう大きくなりました。この温度の違いによって、果実は色づきをましていくのです。高原にはススキがしっかりと生えそろい、コスモスが風に揺れ、ソバの畑は白い花で埋めつくされているところもあります。万葉集に歌われている山上憶良(やまのうえおくら)の秋の七草の歌は「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また 藤袴 朝貌の花」(はぎのはな おばな くずはな なでしこのはな おみなえし また ふじばかま あさがおのはな)ともうじき野に咲きそろう花をあげています。最後の「朝貌」は「桔梗」のことだとする説もあります。


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susukimoon.jpg今週金曜日8日に満月がきます。特別な人たちと一緒に夜空を見ていたいですね。また8日は二十四節気のなかの「白露」(はくろ)で、暑さも鎮まり、稲穂が頭をたれはじめて、草に降りた露が白く光るころとされます。江戸時代の暦便覧には「陰気ようやく重なりて露にごりて白色となれば也」と記されています。吹いてくる風ももう単なる涼風ではなく、朝夕は肌寒さも感じるかもしれません。11日、あの911の日は、二百二十日にあたります。立春の日から数えて220日目。古来嵐が襲って来る日とされた特別な日です。秋の夜長、虫の声など聞きながら、平和とはなにかを考えてみるのもふさわしいかもしれません。

indexarrow.gif  長野県の秋の特徴  長野地方気象台のウェブサイトより

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