新・信州暦 信州の本格的な夏はすぐそこに

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ここ数日は雨模様の日が続き、梅雨らしいといえば梅雨らしい毎日が続いています。果樹では善光寺平のあんず狩りも今週末でそろそろ終わり、これからしばらくは各地のブルーベリー農園でブルーベリー狩りが盛んとなります。JA信州うえだからは、加温ハウスで栽培した巨峰の出荷もはじまっています。加温ハウスものは8月上旬まで出荷し、お盆の前からは無加温ハウス、9月上旬から露地ものが出荷されます。

重苦しい梅雨空のもと、下伊那郡喬木村(たかぎむら)の九十九谷森林公園では、1000株のアジサイの花が見ごろを迎えて、来週の10日ころまで楽しめます。北安曇郡白馬村では、高山植物や山野草などをテーマにした夏のフェスティバル「白馬Alps花三昧」がスタートしました。8月31日まで、北アルプスの風にふかれてトレッキングや体験プログラムなどのイベントが白馬村内各地で行われます。左写真は、数百種に及ぶ高山植物の宝庫として名高い八方尾根自然研究路会場のもの。

JAみなみ信州では、真っ白な春繭(はるまゆ)の出荷がはじまりました。JAでは7月中旬までに3.5トンを、群馬県の製糸工場へ出荷する計画です。

さて、なぜかこの時期にたまらなく食べたくなるものといえばトコロテンですね。トコロテンは江戸時代から日本人に愛されて続ける涼味ある食べ物のひとつ。寒天の煮汁を冷まし、ひやして固まらせたものを「天突き」と呼ばれる押し出し機で素麺状にしたもので、のどごしや食感を楽しみます。のり、ごまなどをお好みでかけて、ねりからしを添え、三杯酢でいただくのが関東風で、黒みつをかけて食べるのが関西風だとか。じつはトコロテンに用いられる寒天は、冬の寒さが厳しい茅野市や諏訪市が主な産地なのです。

indexarrow.gif 関連記事海のない信州でなぜ寒天なのか?(2005年01月17日号)

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bambootree2.jpg7日は二十四節気のひとつで「小暑」。暦便覧に「大暑来れる前なれば也」とあります。梅雨明けが近づいていて、暑さが本格的になるころであり、また集中豪雨が各地で頻発するときでもあります。いわゆる「暑中見舞い」はこの日から。

7日はまた七夕。このころ運良く晴れれば、宵のあいだ東の低い空に「おり姫星」と「ひこ星」、すなわちこと座のベガとわし座のアルタイルの姿もあるでしょう。織女と牽牛の伝説は、古代中国から伝わったもので、七夕はもともとその年の豊作を祖霊に祈る祭りであり、「ササの葉さらさら」の「笹」は、わたしたちのご先祖のスピリットが宿るためのものでした。

8日は下弦の月。信州木曽地方の夏祭りのトップを切って、木曽川源流のやぶはら高原木祖村で薮原神社例大祭。女獅子、男獅子の山車が出て、豪壮、華麗な獅子舞がおこなわれます。双方がすれ違う時にお互いの舞を披露し合う「寄合(よけあい)」が最大の見所。9日の夜の最後の寄合が最大の見所とか。

indexarrow.gif 長野県の夏の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより

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農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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