新信州暦 待ちこがれた信州の春がやってきた

「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、本格的な暖かさはもう少し先になるのでしょうか? 今週月曜日には、長野市内でも雪が舞いました。冬用タイヤから普通タイヤへの履き替えも、もう少し様子をみる必要がありそうです。

reki02.jpg先週21日に高知県でソメイヨシノの開花宣言が出されて以降、各地で桜の便りが聞かれますが、飯田市南信濃では、例年よりも20日ほど遅れて河津桜が咲き始めたようです。日本気象協会の予想によると長野県内のソメイヨシノの開花は、県内10ヶ所のうちもっとも早い天竜峡で4月4日の予想。平年より4日ほど遅めの予想です。本格的な信州の春はあと少し。本当に待ち遠しく思います。

reki01.jpgそれでも、生産者直売コーナーなどではフキノトウが数多く並ぶようになりました。日当りのいい畑の土手などでは、大きく膨らんでいる姿も見られます。先日も、田んぼ土手に生えていたというフキノトウで作ったフキ味噌と天ぷら、クレソンのお浸しと天ぷらをいただきました。野趣あふれるほどよい苦みが、春の訪れを実感させてくれます。

今週末で3月も終わり、来週から多くの企業や学校で新年度がスタートします。それと同時に職場では退職や人事異動が発表されるなど、別れの季節でもあります。歓送迎会をはじめ、これからお花見の時期にかけて飲酒の機会が多いと思いますが、体調に気をつけて新たな年度を迎えたいものです。

reki03.jpg春レタスの定植が始まりました。主産地である朝日村や松本市今井地区では、例年より寒い日が続き、降雪もあったため、1週間程度遅れての作業となりました。5月の連休明けには出荷が始まる予定です。

reki04.jpgアスパラガスの初出荷が始まっています。上田地方では、例年3月上旬には出荷時期を迎えますが、寒さの影響で遅めの出荷となっています。5月上旬に出荷のピークを迎えます。

reki05.jpg中野市ではハウスサクランボの出荷が22日にスタートしました。食味や着色、玉張りの良いサクランボの初物をぜひご堪能ください。なお、サクランボ狩りは5月中旬から、露地物の出荷は6月上旬に始まる予定です。

reki06.jpg県内狩猟者、調理師、関係機関が連携して野生鳥獣の捕獲と食文化を振興する「信州ジビエ研究会」が26日発足しました。県内で捕獲した鹿2万頭のうち、食肉として流通しているものはわずか7%あまり。研究会の発足によって、県産ジビエの魅力を発信していきます。

県北部須坂市にある須坂市動物園では、2012年度の動物園の顔を決める代表選出選挙(16日告示、24・25日投票)が行われました。最多得票(338票)を獲得したのは、モルモットの「ぽぽ」。この4月から1年間同動物園の宣伝部長としてPR活動をする「ぽぽ」に会いに行ってみましょう。
信毎Web:須坂市動物園の記事

reki07.jpgきのこ王国JA全農長野のきのこパッケージがこの4月から順次かわいいパッケージにリニューアルします。店頭に並び、みなさまのお手元に届くのもまもなく。乞うご期待です!!

最後は、信州の花だよりです。
フクジュソウなど、今年は花の便りが例年より遅いと言われていますが、今週末は信州の早春を感じさせてくれるお祭りが行われます。
3月31日、4月1日と諏訪市有賀峠「ザゼンソウの里公園」 では「ザゼンソウまつり」が開催されます。
ザゼンソウ開花状況

reki08.jpgまた、信州上田の早春の風物詩でもある「信州国際音楽村すいせん祭り」が3月31日より開催されます。

県北部の長野市信州新町では、北信濃では一番早い花祭りである「ろうかく梅園花まつり」が同じく3月31日から開催されます。
例年より寒い春です。いずれも開花情報や天候をご確認の上お出かけください。
信州花だより



reki_cover20120328.jpg*巻頭のカバー写真。南信は下伊那地方で作られる竜峡小梅(りゅうきょうこうめ)。その発祥の地といわれる松川町生田で、梅の花が満開です。「竜峡小梅じゃないとカリカリ梅はうまくない



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*コラムはしばらくの間お休みさせていただきます。

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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