新信州暦 直売所に夏野菜がたくさん並んで

rain.jpgこのところ、うっかりエアコンをつけっぱなしにしてしまっても部屋の乾燥が気にならないほど、長野市も湿度が高く感じます。先週末の夕方、久しぶりに遭遇した夕立は、梅雨の時期独特の香りと、つかの間の涼しさを運んでくれましたっけ。涼風と言えば、列島を暑くしていたもうひとつの要因でもあるサッカーのワールドカップ、岡田ジャパンは「ひとりは全員のために、全員はひとりのために」の精神をあらためて教えてくれました。感謝したいですね。

icedtea.jpg今、出先で欲しくなるのは「アイスコーヒー」「アイスティー」そして「アイスクリーム」――ご家庭の食卓には「麦茶」や「そうめん」が欠かせなくなったと感じる方も多いと思います。いよいよ食生活も夏モードです。あまり気持ちが良いとは言えないこの時期ですが、食欲を落とさず、しっかりと食事を食べて、本格的な夏へ向けての体力を養いましょう。

vegegirl.jpg最近どこかの農産物直売所をのぞいてみましたか? 直売所にはおいしい夏野菜がたくさん出ていますよ! 直売所には「タケノコ」「ネマガリダケ」や「山菜」もまだ並んでいますが、今や主力は季節の果物や野菜です。「ラズベリー」や「サクランボ」、「トウモロコシ」や「きゅうり」に「枝豆」――。あれこれ季節の野菜を買い込んで、どのように調理して食べようか悩んでしまう、嬉しい毎日です。

otamajyakushi.jpg田の稲は青々と風にそよいでいます。近づくと一斉に逃げてしまうオタマジャクシも、普段はじっと、やわらかい田んぼの土の上に静かにひそんでいます。梅雨入りすると洗濯物も布団干しも思うように行かない毎日ですが、湿気によるカビ対策のためにも、マメに換気や湿度調整を行いたいものです。

lavender_fes.jpgさて、地域の話題をいくつか。26日に長野県佐久市でアユの友釣りが解禁されました。友釣りとは、アユを釣り上げる釣りの技法のひとつです。小雨の中、県内外から1,000人以上が訪れ、釣りを楽しんだそうです。また、上田市にある(財)信州音楽村では、7月19日まで「信州国際音楽村ラベンダー祭り2010」が開かれ、現在1,500株が見頃を迎えています(ポスタークリックで拡大)。早咲きのラベンダーは7月上旬まで、香りの強い「グロッソ」という種類は7月上旬から2週間程度、楽しむことができるそうです。小県郡長和町の美ヶ原高原では、レンゲツツジが咲きはじめました。来週末には見頃を迎え、こちらも7月中旬まで楽しめるそうです。

lettuce.jpg松本市山辺地域にあるJA松本ハイランド管内のぶどう山辺集荷所では、ハウス栽培のぶどうの出荷がはじまっています。糖度は20以上、甘味も強いぶどうに仕上がったようです。 JA佐久浅間軽井沢支所管内では、レタスの出荷が最盛期を迎えて、レタスの収穫体験もにぎわっています。さらに来週の7月には、この「長野県のおいしい食べ方」で、長野県が全国に誇る高原野菜の産地、JA長野八ヶ岳から、うれしいうれしい読者プレゼント企画が予定されています! なんとJA長野八ヶ岳提供の、新鮮な野菜などの詰め合わせを一ヶ月にわたって、毎週5名の方へプレゼントです!!!! 猫の手も借りたい大忙しの農家の情報や、高原野菜のおいしさの秘密なども、随時記事の中でお知らせする予定です。読者のみなさま、来月もウィークリーブログ&メールマガジン「長野県のおいし食べ方」をどうぞお楽しみに♪

top_0630_small.jpg*巻頭のカバー写真を入れ替えました。グリーンピースです。先週土曜日の午前中、長野市にあるJAながの長沼農産物直売所「アグリながぬま」で購入しました。ここはいつも豊富な品揃えで新鮮野菜がお安く買えます。ふっくらとしたサヤからコロコロとした豆を取り出し、塩茹でしてからしばらく冷ましておくと、次第にシワが出て、あのグリーンピースおなじみの形になりました。鮮度のあるグリーンピースの味は今まで食べたものとはまったく違い、自然な甘みと歯ごたえがあって格別でした。


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summer.gif6月の最終日の今日は、1年の上半期の最後の日となります。各地の神社では、先週の暦にあった茅の輪くぐりも今日で終わり、夏越の祓という行事が行われます。夏越の祓は「なごしのはらえ」と読みます。旧暦では6月が夏の終わりの月でしたからそう呼ばれています。今日6月30日は、旧暦では5月19日ですし、旧暦6月の最終日は、今の暦では8月9日にあたり、本来ならその頃に夏を越して秋に入るのでしょう。いよいよ本格的に夏!

july.jpg明日からは7月です。7月の別の名前としては、ふみつき(文月)が一般的です。元々は旧暦7月の名前でしたが、今では新暦でも使われるようです。日本語ではさらに、あきはずつき(秋初月)、おみなえしづき(女郎花月)、しんげつ(親月)、たなばたづき(七夕月)、めであいづき(愛逢月)、らんげつ(蘭月)、りょうげつ(涼月)などがあります。季節の移ろいに敏感だった北米先住民は、その年の7番目の月を、草を刈る月、鹿の角が落ちる小さな月、(果実がたわわに実って)枝の折れる月、トウモロコシの熟す月、雷の月、ワイルドチェリーの熟れる月、赤いサクランボの月、ユリの赤い花の月などと呼んでいました。

camp.jpg7月1日は死者の霊魂が地獄の石戸を突き破って出てくる日と言われていて「釜蓋朔日(かまぶたついたち)」と名づけられています。あの世の釜の蓋が開いて、ご先祖さまの精霊が冥土からそれぞれの家へ旅立つ日です。この日は各地で公式の山開きや海開きが行われます。長野県には海こそありませんが、山やキャンプ場がたくさんあり、これから始まる夏を存分に楽しむことができます。キャンプ場案内のサイトはたくさんありますが、無料もしくは格安で泊まれるキャンプ場案内は、バイクのツーリングの愛好家のための情報サイト「はちの巣無料キャンプ場ガイド(長野県)」に詳しいです。

tozan_ontakesan.gif山開きは信州の山の多くは5月から6月にかけて山開きをしています。7月1日に開山祭をおこなう代表的なお山は木曾の御嶽山です。ウィキペディアというインターネット百科事典には「標高は3,067m。(三角点は3,063.4m)日本百名山の一つ。標高3000mを超える山としては日本国内で最も西に位置する。日本国内では御嶽山より西に、御嶽山より高い地点はない」と書かれています。山の名前を正式に書くときには「御嶽山」と書かなくてはいけませんが、御岳山や御岳と書かれることも多いようです。信仰の山で、信仰の目的で登る人が多いために、たくさんの山小屋が整備されています。長野県側からの登山口は三つ、王滝口、黒沢口、開田口があり、王滝口、黒沢口では1日に開山祭が予定されています。王滝口から登る人のために用意された御嶽神社の御嶽登山絵図はわかりやすくて評判です。

rainseason.jpg2日は雑節のひとつ「半夏生(はんげしょう)」です。二十四節気のひとつである夏至の期間を三つに分けた最後の3分の1の期間を指します。つまり、夏至から数えて11日目の7月2日頃から七夕(7月7日)頃までの5日間が半夏生。「チュウ(夏至)ははずせ、ハンゲ(半夏生)は待つな」という農作業のことわざがあるように、この日までに田植えは無事に全て終わっていなくてはならないとされています。天地に毒気が満ち、半夏(ハンゲ)という毒草が生ずると考えられました。この「ハンゲ」はサトイモ科の薬草カラスビシャクのことだと言われています。4日は下弦の月。そろそろ南の方からは梅雨の終わりの知らせも届くころでしょうか?

野菜のルール


vegetables.gif野菜が中心の食事が体に一番いいことはおそらく世界中の人が知っています。でも「野菜を残しちゃだめよ!」と食卓のうえを飛ぶ世界中のお母さんの言葉は、子どもたちの心に「野菜はおいしくない」というイメージを植えつけています。しかし、と声を大にして言いましょう。健康な土からすくすくと育った新鮮な野菜ほどおいしいものはありません。緑色、黄色、赤色とさまざまな色の生鮮野菜が豊富に手に入るこれからの時期、野菜を無駄にせず最後までおいしく食べるためにも基本的な「野菜の保存法」を今一度復習しておきましょう。

野菜は原則的に育った状態で保存することで鮮度が保たれます。「立って実る」野菜(葉物、ネギ、ブロッコリー、アスパラなど)は寝かせて保存すると、野菜が本来の状態に立ち上がろうとしてエネルギーを使うため、味が落ちてしまうのです。ですから立てて保存するのがおススメです。一方、ツルからぶら下がった野菜(トマト、ナス、キュウリ、エダマメなど)は、立てて保存しても寝かせたまま保存してもどちらでもかまいません。ただし、低温に弱いので、長期間冷蔵庫に入れるのは避けましょう。


indexarrow.gif 長野県の夏の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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