秋の日はつるべ落としとか。このところ冷え込みが強まり、冬が近づいていることを感じさせます。23日は二十四節気の霜降(そうこう)。山は全山紅葉し、山間部では早朝に霜がおりて朝には草木が白く化粧をする頃です。万物が「冷(ひ)ゆる」季節の「冬」がすぐそこにきていることから、「冬隣(ふゆどなり)」などという季語もあります。ここまでくると季節の巡りは早く、あと2週間もしないうちに立冬。信州では、すでに里山も紅葉がはじまりました。各地のりんご園では11月のふじの収穫を控えて、農家はりんごの葉摘み作業に追われる日々を送っています。今年の収穫を終えた田畑では、農家が「御礼肥え(おれいごえ)」と呼ぶ、疲れた木々や大地の養生をするための感謝のこもった「堆肥撒き」と、「耕耘(こううん)」をする作業が見られます。そこではすでに来年の準備がはじまっているのですね。
●26日にはこれまで地球と太陽の間にいた金星が太陽の向こう側に回り、もう「明けの明星」ではなく、夕方の西の空でひときわ明るく輝く「宵の明星」として姿を見せるようになります。暮れなずむ空で明るく輝く一番星を見つけてください。27日は今年がはじまってちょうど300日目。今年もあと65日になります。30日は上弦の月、そして翌31日はハロウィンです。11月1日のキリスト教のすべての聖人の祝日「万聖節」の前夜祭で、アメリカなどではこの日の夜、カボチャをくりぬいてランタンを作り、魔女やお化けに変装した子供達が家々回ってはお菓子などをもらう習わしがあります。日本でも最近ではこの日にパーティを行うこともあるようですが、もともとは2000年以上昔の古代ケルトの人たちの秋の収穫に感謝する祭事でした。
こちらは 2006.10.24 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
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