もうずいぶん前から、街のあちらこちらはクリスマス一色の雰囲気に染まっていますが、いよいよ来週はクリスマスですね♪ 「3連休で楽しみ!」という方はもちろん、「仕事や大掃除に追われている……」という方や「いやいや365日の中の普通の1日」という方も、このクリスマスモードに彩られた街並みがあと少しとなると、なんだか寂しい気もするのではないでしょうか?
澄み切った信州の冬の夜空と、それを彩るイルミネーションをもっと楽しみたい方は、「小諸ひかりのファンタジー」を訪れてみてはいかがでしょうか? 地元の竹やモミの木に、これまた地元の8つの小中学校の太陽光発電所で発電したグリーン電力を使用しているほか、今年はさらに、地元保育園・幼稚園の園児の皆さんによる手づくりオーナメントを飾り付けるなど、エコ&手作り感が満載。こちらのイルミネーションは、2013年2月9日まで輝いています☆
諏訪湖畔では、「御神渡り(おみわたり)」をメインコンセプトとした、なんともロマンチックなイルミネーション「諏訪を彩る光の祭典2012」が、2013年3月20日まで開催されます。
「御神渡り(おみわたり)」とは、全面結氷した真冬の諏訪湖で起きる神秘的な自然現象で、諏訪大社上社の神「タケミナカタノミコト」が下社の女神「ヤサカトメ」に会いにいった跡とも言われ、まさに「氷上の天の川」とも言うべき現象です(例年1月末から2月上旬に起こると言われていますが、暖冬の影響で見られない年もあります)。
新年を迎える準備も大詰めを迎えておりますが、二年参りや初詣の計画はお済みでしょうか?
一光三尊阿弥陀如来様を御本尊とする信州善光寺は、宗派を問わず「一生に一度は善光寺詣りを」とも言われ、長野県内はもとより全国各地から訪れる老若男女で賑います。本堂のびんずる(賓頭廬)尊者(お釈迦様のお弟子さんのおびんずるさん)に触れ(自分の治したい所と同じ場所を触れると治ると言われています)、来世の極楽浄土をお参りした後は、ドキドキしながらおみくじを引いて、一年の計を立ててみてはいかがでしょうか? ちなみに地元民である編集部員は、毎年、世尊院の小御堂釈迦堂の釈迦涅槃像さんで現世でのお願い事もしています。もちろん、初詣の後の信州そばもどうぞお楽しみ下さい♪
・善光寺の四季を訪ねる「冬」
ところで、県外の皆さんは、「どんど焼き」をご存知でしょうか。
信州の小正月行事として、正月飾りを集めて燃やし、そのおき火で繭玉だんごやお餅を焼いて食べ、無病息災を願うという行事です。一般的には「どんど焼き」と言われていますが、地域によって独自の呼び方が多数あります。
たとえば、県北部の野沢温泉村では、「道祖神祭り(野沢の火祭り)」と呼ばれ、手作りの巨大な社殿に火を放つ村人たち vs 阻止しようとする厄年の男たちの、文字通り「熱いアツイ戦い」が1月15日に行われます。また、1月7日には小諸市御影地区にて、小学生を乗せた山車がぶつかり合う道祖神祭りも行われます。
また、県東部の佐久地方では「どんどん焼き」「かあがり」「かんがり」「おんべ」、県中部の松本市周辺では「三九郎」、県南部の上伊那郡・下伊那郡で「ホンヤリ」「ホンダレ」など、地域ごとにさまざまな名前で呼ばれています。
◇関連リンク
・「野沢温泉 道祖神祭り」(野沢温泉村)
・「御影新田道祖神祭り」(小諸市)
夜中スタートという新春例祭をご紹介します。
長野市南部、川中島町御厨地区にある伊勢社で、毎年1月5日の午前0時の花火(夜中の花火は心臓に響きます)を合図に始まる「おたや祭」です。御厨地区は平安時代からの伊勢神宮の荘園で、戦国時代の川中島の合戦で焼失しましたが、伊勢の久志本神主が伊勢神宮造営の余材を譲り受けて再建し、伊勢分社と呼ばれるようになりました。以来、伊勢神宮の神職「御師(おし)」や神主が毎年滞在したことから「御旅館(おたや)」さんと呼ばれています。この「おたや祭」、毎年必ずと言ってもいいくらいに雪&極寒なのですが、夜中のピーンと静まり返った夜道を大勢の町の人がお参りに出かけます。大きな焚火の前では、その年の当番組による手作りの甘酒(毎年味が違うんですよ)やお神酒が振る舞われ、温かい飲み物でほっこり。大人はもちろん、子どもたちもこの日ばかりは夜中の外出が許され、楽しい夜を過ごします。この間、伊勢社を中心に左右100m程が車両通行止めとなり、門前市が並びます。6日朝には縁起物のだるまを買って、景気良く三三七拍子を!! 但し、6日の午前中で終了しますのでご注意ください(出店などはあっという間に撤収します)。
各地の特色あるお祭りに参加して一年の無事を祈るのも、また一興ですね。
長野県南部を中心に正月飾りの「南天(ナンテン)」の収穫がピークを迎えています。とくに、JA上伊那やJAみなみ信州で栽培が盛んです。
真っ赤な実をたわわにつけたその姿と、難(なん)を転(てん)じるという縁起物として人気があり、花言葉には「機知に富む・福をなす・良い家庭」などとあります。
お正月にはナンテンを飾って、明るい福を迎えましょう♪
さて、今週末22日は冬至ですね。1年で昼が一番短く夜が長いこの日を境に、だんだん日が長くなっていきます(寒さは一段と厳しくなっていくのですが……)。冬至といえば、寿命が長く病気にも強い柚子の木にならい、無病息災を願って入る「柚子(ゆず)湯」が定番ですが、これには冬至と温泉療養の「湯治」をかけているという説もあるそうです。柚子にはビタミンCが多く、また体を温める(血行促進)効果もあると言われており、「風邪をひかない」との所以もあります。香りも良いゆず湯に入ってリラックスし、今年の疲れは今年のうちに癒して、新しい年を迎える準備をしたいものです。
お風呂つながりでもう一つ。信州の雪見温泉はお猿さんも大好き! といえば……、ご存知も方も多いと思いますが、県北部に位置する下高井郡山ノ内町の「地獄谷野猿公苑」のお猿さんです。
雪の中、温泉につかってなんとも言えない良い表情をしている姿から、「スノーモンキー」の愛称で親しまれています。猿は寒さ対策として温泉に入るので、冬限定の風物詩と言えますね。この冬、期間・曜日限定(土・日曜、祝日及び年末年始)で、冬季通行止めのルートを特別に開放し、渋温泉から地獄谷野猿公苑近くまで案内してくれるミニバスが運行されます。ぜひ会いに行きたいという方は、このミニバスをご利用ください。
この時期の山ノ内町の気温は日中でも氷点下、最低気温が−10℃を下回ることもあります。十分な防寒装備&雪対応靴をくれぐれもお忘れなく!
・インフォメーション山ノ内(山ノ内町観光連盟)
・スノーモンキーホリデー観(ミニ)にバス運行!(インフォメーション山ノ内)
・長野県のおいしい食べ方「地獄谷野猿公苑劇場はじまりはじまり〜」
冬咲きの山野草も満開です。編集部員宅では、「オキザリス」が満開を迎えました。「オキザリス」は白花ですが、つぼみのときはピンクに白の縞が入ったように見えます。日当たりのよい縁側は、まるで春の陽気です。眺めているだけで、なんともほっこりした気分になりました。花言葉は、「輝く心」「喜び」「母親の優しさ」。外は寒いけれど、家の中は温かく、そして、明るく、という雪国信州ならではの暮らしに、小さな喜びを見つけて楽しんでいます。みなさんも、寒い冬だからこそ出会える温かみのあるものを、信州の旅を通して見つけてみませんか。
[巻頭のカバー写真]晴れた日の雪の輝きは、冬の楽しみの一つ。寒い日でも、冬ならではの風景を見つけに“ずく”を出して(惜しまずに動いて)外に出かけてみませんか?
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*コラムはしばらくの間お休みさせていただきます。
こちらは
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農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
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