新信州暦 赤とんぼを見る機会が増えました

typhoon.jpg沖縄県付近に長く停滞し、全国各地で大きな被害をもたらした台風15号が長野県にも21日夕方から夜にかけて接近いたしました。ちょうど通勤時間帯ということもあり、前が見えないほど激しい降雨で、ズボンや服がずぶ濡れ状態となりました。交通網の乱れ、冠水、停電などが中南部を中心にありました。台風が県の南東側を通りぬけたため県内の農畜産物の被害は、南部の果樹地帯を中心にりんご・なし・柿などで大きな被害が出てしまいました。JAみなみ信州(飯田市)のまとめによると、台風による飯田市と、大鹿村を除く下伊那北部の4町村の農作物の被害額の合計は計2億470万円余。typh15.jpgその大半を収穫前の果樹が占め、このうちリンゴが約600トンで1億530万円、ナシが約520トンで8670万円程だと言います。自然はありがたくもあり残酷でもあります。まだまだ果樹の本格シーズン、今後も油断はできません、大きな台風が来ないことを祈るばかりです。

inekari.jpgさて長野県内も稲刈りが後半戦に向かいます。先週の台風の影響でしょうか? こうべを垂らした稲穂が、倒れてしまった水田も見られます。一度倒れてしまうと風通しが悪くなり、稲穂も乾きにくく収穫作業がはかどりません。それでも23日からの3連休では多くの水田で稲刈りが行われました。稲刈りは、田んぼを住処にしているカエルやイナゴなどとの追いかけっこになります。コンバインで稲を刈っていくと見る見る彼等の住む場所が小さくなっていきます。e1d1feeb.gifちょっとかわいそうな気もしますが、また別の場所を探してくれるでしょう。赤とんぼを数多く見かけ、秋を感じます。

arukuma.jpgそれにしても先週の敬老の日(19日)以降、秋らしい気温と空気で過ごしやすくなりました。朝晩は肌寒く服装を長袖や一枚多めに着なくてはなりませんが、食欲も景色も楽しみな季節を迎えます。16日よりスタートした「未知を歩こう信州2011〜もっと体験、もっと感動キャンペーン〜」のホームページをぜひチェックして長野県にお出かけください。イベント情報や宿泊券や信州の特産品があたる“食と収穫”の祭典キャンペーン・スタンプラリーも行われています。

onigirimaking.jpg23日秋分の日は、長野県総合防災訓練が、飯山市で行われました。約3千人が参加したこの訓練を皆真剣に行っていました。長野県のおいしい食べ方編集部でもこの訓練に参加し、炊き出しのおにぎりづくりを行いました(写真)。なおJA長野県グループは、長野県との防災協定に基づき、食料・生活物資の支援や避難場所の提供などを行うことにしています。日ごろからの訓練はおろそかにできません。

kinoko.jpg天然きのこの季節を迎えています。本年も平年作以上の作柄が期待されているようで、まずは慶賀の至り。ところで長野県では10月19日までを「きのこ中毒予防月間」と定め、中毒への注意喚起を行っています。「毒きのこにご注意を!」のページをご覧ください。昨年秋は、県内で誤って毒きのこを食べたことによる中毒が5件発生し、11人が吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などを発症しました。秋本番ともなると、散策とともに山のきのこならではの味わいがある季節ですが、「知らないきのこは採らない・絶対に食べない!」など、十分にご注意下さい。なお今週末は、木曽駒高原小谷村長和町和田など、県内各地できのこまつりが催されます。きのこに詳しくない人は、こちらで山の幸を堪能してください。さらにさらに昨年大豊作だった収穫量日本一のマツタケのおいしい季節がやってまいりましたよ。matsutake.jpgマツタケをどうしてもたらふく食べたい人は松茸料理を楽しむことができる市町村の情報をご案内しておきましょう。地物のマツタケは天候や時期によって状況が大きく変わります。とはいえここのところ気温が下がってきましたので今後が楽しみではありますな。

jbear.png秋の行楽シーズンになり紅葉狩りやキノコ狩り、森林散策など山に入る機会が増える季節にもなりました。すでにご存じかと思いますが、県内の山にはツキノワグマが生息していますし、秋が寒くなる頃、クマも冬ごもりに向け大量の餌が必要となり、その餌を求め活発に動き回ります。山林に入るときは、クマよけの鈴や音を鳴らしたラジオを携行するなど、ツキノワグマに遭遇しない工夫を各人がしてください。長野県による「ツキノワグマによる人身被害を防ぐために」のページをあらかじめお読みになり、双方にとって不幸な出会いを避けたいものであります。

nansui.jpg長野県で育成された梨「南水」のシーズンがやってまいりました。甘味と酸味のバランスが良く貯蔵性の高い梨で年明けまで出荷が続きます。甘くて年に一度は食べたい味です。

fugu.png南アルプスの山々に囲まれる飯田市南信濃の遠山郷で、日帰り温泉施設「かぐらの湯」を運営する市南信濃振興公社が、温泉水でフグを養殖する取り組みをはじめると発表しました。信濃毎日新聞が伝えたところによれば、すでに栃木県那珂川町で温泉水でフグ(トラフグ)養殖をしている企業と提携してすすめられるとのことで、新たな特産品としての期待が高まっています。山間部の温泉でフグが育つ時代が来そうですね。

sunki.jpg長野県木曽地方特産の伝統食「すんき漬け」に含まれる乳酸菌の一種がインフルエンザへの抵抗力を向上させるという報告が木曽町地域資源研究所より、発表されました。「すんき」は、塩を使わずカブ菜を乳酸発酵させた木曽独特の、国内唯一の漬物で、近年健康面での研究も進められていて、インターナショナルスローフード協会から味の遺産「味の箱舟」にも認定されています。抗アレルギー作用も注目されている食材で、免疫力を高めることから、さらに広い効能が研究されています。味の箱舟のスローフードといえば長野県では、伊那市周辺のざざ虫も認定されているのですね。こちらも後世に伝えて行きたい味です。

akasoba.jpg先週もお伝えした中川村の赤そば祭り、上伊那郡箕輪町も赤そばの名所。ちょうど見頃となる標高900m4.2haに広がるピンクの絨毯をお楽しみ下さい。今週末10月1・2日には赤そば花祭りが催されます。

beef.png秋の信州の味覚を味わうイベントが東京で開催されます。10月1日から31日までの1ヶ月間ホテルオークラ東京11階「さざんか(鉄板焼)」(港区虎ノ門)で、信州プレミアム牛肉、信州サーモン、松茸などを味わうイベント「秋の味覚 信州フェスティバル」が開催されます。よだれが出てしまいますね。

20110928_cover_small.png*巻頭のカバー写真。刈り取った稲を天日干しする“はぜかけ”。手間がかかるため最近では少なくなってきましたが、信州の田園ではまだ目にする機会が多く、秋の到来を感じさせてくれる存在です。


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autumn.jpg本日28日はまだ二十四節気のひとつ秋分のなかにいて、各節記を5日ごとに三等分する七十二候でいうなら秋分のまん中、47番目の「蟄虫戸を閉ざす(ちっちゅうとをとざす)」。虫がかくれて巣ごもりをはじめる頃だとか。春に戸を開けで出てきた虫たちの姿がこのころを境に姿を消してしまうのです。

shinanokurumi.jpg30日はくるみの日。軽井沢町と上田市を結ぶ浅間サンライン沿いに雷電くるみの里という道の駅がありますが、そこが東御市(とうみし)で、東御市は年間降雨量の少なさから最もぶどうの栽培に適している土地とされていると同時に、日本一のくるみの里とも言われています。旧小県郡東部町、現在の東御市で栽培されているのはシナノクルミという種類ですが、中央アジア原産のテウチグルミ(カシグルミ)が中国、朝鮮半島を経て江戸時代初期に日本列島に伝来したものと、明治にアメリカから北佐久郡にもたらされたペルシャグルミ(セイヨウクルミ)の両種が栽培されるうちに自然に交雑し、東御市で生まれたのが、シナノクルミです。kurumiroots.jpg9月30日を「く(9)るみ(3)はまるい(0)」の語呂合せからくるみの日にしようと提案制定したのも東御市のくるみ愛好家たちでした。東御市は、クルミの生産量日本一。くるみ博物館というサイトによれば、昔はどこの家にもクルミの木があったそうで、この東御市の農村女性ネットワークとうぶのみなさんがつくられた「くるみ料理・レシピ一覧」が公開されています。梅のくるみ入りおにぎり、くるみの海苔巻き寿司、くるみおはぎ、くるみじるこ、くるみ入り巨峰の笹餅といった主食の一部になるもの11種、お総菜の青菜のくるみ味噌あえ、くるみ衣のエビフライ、野菜串さしくるみ味噌あえなど17種類、デザートのくるみクッキー、干し柿のくるみ菓子など11種類、薬味としてくるみ味噌など3種類など、クルミをふんだんに使ったレシビを堪能できます。

apples.jpg信州でもこのひと月は実にたくさんの作物や果実が収穫されることでしょう。中生種のリンゴがたくさん出回るのもこのころから。オーナー制度に参加している人たちが自分の名前の入ったリンゴの木のリンゴの穫り入れをするのももうまもなく。リンゴを収穫したときなど、今では保存用の施設がしっかり完備していますが、便利なものがなかった時代には、リンゴの保存法は気温8度ほどの乾燥した涼しいところに、大きな箱や樽につめてじっとそのまま置いておくことで、室内の温度を変えたり空気を入れ換えたするだけでも傷みが急速に進むことを先人は経験から学びました。

10thmonth.jpg10月1日土曜日は衣更え(更衣・衣替え)です。3日が、一年を七十二の季節に分けたうちの48番目の時候で「水始めて涸る(みずはじめてかるる)」ころ。これは「田から水を抜いて乾かす」ころともいい、収穫の準備を指すとも。4日は上弦の月。いよいよ寒くなりはじめますから、風邪などお召しになりませんように。

寒くなって風邪にかからないための10の注意事項


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1. 手洗いの回数を増やす。風邪のヴィールスは直接のコンタクトによって広まります。ドアノブ、キーボード、電話機、握手などを介して簡単に菌はうつります。できるだけ手を洗う回数を増やしましょう。石鹸をつけてお湯で最低でも20秒ぐらいはよく洗うこと。手が洗えないときには、消毒薬を身近に置いてこまめに殺菌をしましょう。

2. 自分の顔に手で触るのを避けること。主に目、鼻、口の3つから、風邪の菌はあなたの体の中に入り込みます。

3. 咳をしていたり、くしゃみをしている人の近くに行かないこと。風邪のヴィールスに身をさらすことがなければそれだけ風邪をひく機会も少なくなります。

4. たくさんの水を飲むこと。体のなかから毒素を流し去るためには水が一番。日に2リットル近くの水は飲みましょう。

5. 健康的な食事を心がけましょう。バランスのとれた料理でビタミンやミネラルを取り込むことで免疫系を強くできます。

6. 運動も忘れずに。規則正しい有酸素運動で侵略してくる菌に負けない免疫系を維持していましょう。

7. 煙草を吸わない。副流煙も吸いこまない。ある研究では煙草を吸う人は、非喫煙者にくらべて風邪をひきやすく、かかったときの症状も重いそうです。また煙草の副流煙を吸い込んでいると免疫系の力が弱くなり、風邪にかかりやすくなる傾向があるそうです。

8. アルコールの摂取量はひかえる。アルコールは体から水分を奪い、免疫系に悪い影響を及ぼします。

9. 戸外で時間を過ごす。閉じきった空間だと菌が繁殖しやすくなります。毎日時間をきめて外に出て新鮮な空気を吸いましょう。またセントラルヒーティングで暖房していると、体まで乾燥してしまいます。寒い季節には加湿器を使うことで空気に湿気を取り戻すことができます。

10. たっぷりと休息する。働きすぎたり、睡眠不足だったりすると、風邪の菌にたいする抵抗力が低下してしまいます。毎晩8時間の睡眠は確保できるようにしたいものです。


indexarrow.gif 長野県の秋の気象の特徴
indexarrow.gif 長野県の気候       長野地方気象台のウェブサイトより

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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