梅雨が早く明けて日照りが続くことが昔から「稲やすいかが豊作」の条件とされてきましたが、今年はまさにこの条件にぴったり。暑さが続いてこそ食料が安泰なのですが、今年の猛暑はどうでしょうか? 田んぼでは分けつが進んで膝ぐらいまで伸びた稲株が繁茂して風になびき、農家は田んぼの水加減を気にしつつも、稲作にとって一番大切な穂のでるの瞬間をいまかいまかと待ちわびています。
さて、暑い夏といえば誰がなんと言おうと甲子園です! 誰も何も言わないかも知れませんが。甲子園が幅広い層に受け入れられるのはどうしてでしょうか? 出場している高校球児の家族だけでなく、親戚や学校関係者、地元の人、野球好きやスポーツ好きの人、それらに当てはまらなくてもなぜか気になって観戦してしまう方も多いようです。おそらく、汗をかいてただひたむきにグラウンドを走る姿、喜怒哀楽の素直な感情表現が痛いほど伝わってくるところに、世代や趣向を超えた共感を与えるのでしょう。本県は県中信地区に位置する、松本工業高校が、同じ松本市の松商学園との闘いを制して、初の甲子園出場を決めています。
毎朝、家の玄関を出てからものの数分で汗が吹き出てきます。数十分も歩けば体がまるでスポーツをしたかのごとく火照ってしまい、汗拭きタオルは必需品です。一昨日26日(月)の県内各地の最高気温は、松本市34.3度、上田市33.8度、南木曽33.4度、佐久市33.0度、長野市33.9度が観測されました。木陰にいると風が涼しく感じる長野県でも熱中症の被害が多数報告されています。
総務省消防庁によると、長野県内で25日までの1週間で、熱中症で搬送された人は154人にも及びました。戸外やビニールハウスでの農作業中に倒れたというケースも報告されています。ぜひ水分補給と塩分補給、動いた場合は日陰などで適度な休憩をとりながら、熱中症予防に努めてください。
県内各地の農業の話題をいくつか紹介します。まずは旬の農産物が出揃いはじめて忙しい時期を迎えているJAの話題から。須坂市、小布施町、高山村を管内とするJA須高では夏秋キュウリが最盛期を迎えて、丸ごと生で食べる日々が続いています。7月の高温で、一気にピークシーズンを迎えました。また、「四葉(スーヨー)きゅうり」という品種のきゅうりも出荷の盛りを迎えています。こちらは締まった身に、薄皮で歯切れがいい点を特徴とする品種です。暑い夏だからこそ体を内側から冷やしてくれるきゅうりをたくさん食べてください。
信州の北に位置するキノコの産地JA中野市では、丸ナスの出来栄えが上々です。生産者が研究会をつくり栽培に工夫を加えた結果、玉張りが良く甘味のある高品質なナスに仕上がりました。17、18日の両日スイカの産地を誇るJA松本ハイランドは管内でスイカ祭りを開催。先週には露地スイカの収穫もピークになりました。JA松本ハイランドのスイカは8月20日まで管内のスイカ直売所で販売されています。とにかく今年のスイカは甘さが乗っています! スイカ祭りにも、みずみずしくて甘いスイカを求めてやってきたお客さんがたくさんいらっしゃいました。
直売所では朝取りのスイカが食べられますよ。地元のスーパーマーケットで夏祭りを開催したJAグリーン長野では、猛暑のせいかカキ氷が飛ぶように売れました。8月にも盆市が開かれる予定です。ご興味のある方は、各JAの夏祭り情報を調べてみてください!
最後に昨日、嬉しいニュースが飛び込んできました。日本人の平均寿命がまた延びたのだそうです。男性が79.59歳、さらに女性においては86.44歳と、連続5年間にわたり世界一の記録を更新し続けています! ちなみに3年前の段階で長野県の男性の平均寿命は79.84歳、女性は86.48歳(平成19年度)で、すでに日本人の平均をしのいでいました。長野県がこれからも“長寿県”と言われ続けるために、JA長野県グループも長野県を拠点に、みなさまの健康をサポートする情報をお届けしていきたいと思います。旬の農産物を基本にしたバランスの良い食生活を心がけて、いつまでも健康的に暮らしたいですね。
*巻頭のカバー写真を入れ替えました。先週水曜日の朝。野辺山高原で撮影したハクサイ畑です。農家はまだ暗いうちから陽が昇り暑くなるまで、レタスやキャベツなどとともに収穫作業に大忙しの毎日。荷を載せたトラックが何台も通りすぎていきました。さわやかでおいしい空気に育まれた新鮮な野菜が日々成長しているのを実感できます。
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●季節を表す方式のひとつに「四季の変化を15日ごとに表す暦」である二十四節気があります。一年を24の季節に分けたもので、現在は立春から数えて12番目の大暑。その二十四節気をさらに3分割した72候だと、大暑の期間を約5日ずつ三つに分けて、最初の5日が立春から数えて34候めで「腐った草が蒸れ蛍となる」時期、次の5日が35候で「土が湿って蒸暑くなる」時期、最後の5日が36候で「時として大雨が降る」時期。つまり本日28日は「土が湿って蒸暑くなる」ときの第1日目です。大暑が過ぎると、来週末には早くも立秋ですから、今はまさに夏のいちばん暑いころと言うことになります。
信州も北から南までほとんどの土地で昼間は30℃を越えますが、それでも夜に熱帯夜になるところはまずありません。日中も木陰に入るだけで少し風が吹けば暑さはひいていきます。都会でたまらない夏の暑さに喘いでいる人は、健康のためにも山と高原の国・信州に避暑にいらっしゃいませんか。
日中に熱い風の吹くこの季節は、すべてのものが成熟していくときです。成熟するために暑さはどうしても必要なものなのです。農作物も例外ではありません。田んぼも畑も世界が美しい緑色に染まっていて、暑さと静けさのなか実りの秋の訪れを待ち望んでいます。7月28日は葉物の野菜を食べて夏バテを防ごうと青果商関係者が制定した「菜っ葉の日」です。なぜ「728」が「ナッパ」の日なのかは想像できますよね。まあ単に語呂合わせです。
明治11年、1878年の7月28日、ウィリアム・ゴーランドという英国人が槍ヶ岳の山頂まではじめて登りました。ゴーランドは「日本アルプス」という名前をはじめて使った御用学者ですが、世界的にはかのストーンヘンジを調べて世界に紹介した考古学者として知られています。日本アルプスという名前は、今では広く使用されていますが、1881年にイギリスの日本学者チェンバレンが編集した『日本に関するハンドブック』の中に、"Japanese Alps"として初めて出てきます。
このハンドブックのなかの信州の山岳地帯の記述を担当したのがこのゴーランドで、彼は近代登山を日本に紹介したひとりであり、つまり彼が日本アルプスの命名者というわけです。その後、イギリス人宣教師ウォルター・ウェストンの著書により世界に紹介されて、日本アルプスの名は世界的に有名になります。
夏の信州は、短い夏を惜しむかのように、どこもかしこも熱く燃える祭りの季節ですが、31日には中野市と上田市で市民参加の夏祭りが行われます。中野市では第37回中野ションションまつり。歩行者天国になった市内の目抜き通りで、毎年7月下旬の土曜日に行われる中野の夏の風物詩です。仮装や個性あふれる振付で会場をわかせる仮装連、踊り連をはじめ、約4400人がションションばやしにあわせて踊ります。太鼓演奏や縁日・屋台なども出店し、踊り終了後には、打上花火が夜空を彩ります。
上田市では第39回上田わっしょいが上田中心市街地に約一万人の市民を集め、生演奏、みこし、太鼓、踊りなどにより、真夏の夜を盛りあげます。「上田わっしょい」の音楽に合わせた連の踊りメインで、自治会やグループ、学校、企業などが連になって正調またはオリジナルの踊りと衣装を披露します。人出は毎年6万人を越える一大イベントです。
月が代わって8月1日には諏訪大社下社秋宮でお船祭り。2月1日に秋宮から春宮にお遷した御霊代を春宮に戻す遷座祭に引続いて下社例大祭が秋宮でおこなわれます。遷座の行列の後に大きな舟に翁媼二体の人形を乗せ数百人の氏子がその舟を曳くことからお舟祭とも呼ばれます。2日には「時として大雨が降る」日がはじまり、5日後の8月7日には立秋となります。3日は下弦の月。
今はニンニクが旬の季節でもあります。長野県におけるニンニクの栽培地は、八ヶ岳の東の山麓に広がる南佐久郡南牧村(JA長野八ヶ岳管内)が知られています。南牧村で作られたこだわりのニンニクについては八ヶ岳の麓で丁寧に育てられたニンニクですという過去記事をご覧ください。この夏もJA全農の僕らはおいしい応援団では除草剤を使わず丁寧に育てられた南牧村のニンニクがあつかっています。「JA長野八ヶ岳」長野県産 バラにんにく(大小混合)。今の季節北半球の世界中のたいていのニンニクの産地では、ニンニク農家が生のニンニクを乾燥させるために外干しをしているころでしょうね。古代ギリシャ人は「臭いバラ」とニンニクを名づけていました。ニンニクがヨーロッパで食べられるようになったのは中世のことですが、中国では新石器時代から薬用で使われていました。
中華にイタリアンにとニンニクについてはわざわざ料理法をお伝えするまでもありませんが、貯蔵法であまり知られていないことを書きとめておきます。ニンニクは室温で、光のあまり当たらないところで、空気穴の開いた容れ物の中で貯蔵し、冷蔵庫に入れてしまってはいけません。
長野県の夏の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより
こちらは
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農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
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