新信州暦 夏を感じたら梅雨入りはすぐそこ

kakigoori.jpg今時の曇りの信州の朝晩は大変過ごしやすく、散歩をしているととても気持ちよく感じます。しかしながら良く晴れた今週日曜日の長野市で車の運手をしていると、窓を全開にしていなければ汗が吹き出てきてしまうほどの気候でした。街の路面店では「かき氷」の文字を見かけるようにもなりました。夏の訪れを感じます。また、通勤途中には夏バテ防止の代表野菜「ゴーヤ」を栽培しているご家庭も見つけました。このツルが伸びて実がなるころにはもう夏が来ているのでしょう。

nemagaritake.jpg直売所には「ネマガリダケ」が出ていました! 信州ではサバ缶と一緒にお味噌汁に入れる食べ方が多いようですが、今回は鮭と一緒にホイルでバター焼きにしてみました。見た目も良いし、上手に食感を残せばこちらもおいしく食べることができますのでおススメです。ほかには水菜やチンゲンサイなどの葉物も出ており、スーパーのものと比べると見かけは小ぶりですが、味が濃く、直売所で販売されている野菜の魅力を感じます。また「うちで採れたから」と、アスパラやスナップエンドウなどを知り合いから家庭菜園で取れた野菜のおすそ分けをいただくことも多くなりました。「顔の見える野菜」を口にする嬉しさもあいまって、格別なおいしさを感じます。

undokai.jpg近年、長野市内の学校では、夏の運動会が増えているそうです。理由は秋に集中する学校行事を分散するためだとか。周囲からも残暑の中での子どもたちの練習を避けられるので支持されているとか。

cherries.gifさて、県内のJAからはこんな話題が届いています。県北部にあるJA中野市では、7月上旬まで“サクランボ狩り”をすることができます。入園料は大人2000円(消費税込み)、子ども500円(3〜6歳以下の園児)で、30分の食べ放題です! 開園時間は9時〜15時半まで。詳細はJA中野市農産物産館オランチェ〔電話0269−23−5595〕までお問い合わせください。

hanakaidocorner.jpg安曇野市のJAあづみ管内では安曇野を訪れる観光客のために県道や市道沿いにある「アルプス花街道」で、マリーゴールドの定植が行われています。約1万株が今期に植えられ、「花街道」の完成をみなが心待ちにしています。6月中に開花、7月には満開を迎え、おおよそ9月いっぱいまで美しい花が楽しめます。

chatsumi.jpg日本で最も美しい村を目指す県南部の中川村では、地元住民と地元の小学生や園児たちが一緒に茶摘みをしました。茶摘みの間中、あの「茶つみ」の音楽が流れていたそうです。きっと子どもたちの記憶に残る一日となったことでしょう。今年は、春の寒暖差が茶葉の生育に影響し、例年より2週間ほど遅い収穫となりました。しかし無事に収穫を迎えたことで、生産者たちは胸をなでおろしています。

applesaver.jpg今の時期農家の忙しさは半端ではありません。中野市豊田地区のリンゴ園では、JA北信州みゆき(社)全国農協観光協会が手がける「快汗!猫の手援農隊」のリンゴ摘果援農ボランティアがはじまっています。23日刊行の次号「長野県のおいしい食べ方」ではこちらの活動内容を取り上げる予定です。お楽しみに!

top_0609_small.jpg*巻頭のカバー写真を入れ替えました。千曲川沿いに走るJR飯山線・立ヶ花駅を北上し、それと平行して走る国道117号線の飯山街道の眼下には、すでに田植えを終えた水田のすがすがしい集落が広がっていました。今県内では、水の張られた田んぼから、昼夜を問わず鳴いているカエルの合唱が聞こえてきます。


daynite.gif

roukoku.jpg10日は時の記念日。671年の4月25日(今の暦にすると6月10日)に漏刻と呼ばれる水時計を新しい台に置き、鐘や鼓で人々に時刻を知らせたと日本書記に書かれていることから1920年(大正9年)に生活改善同盟会が制定しました。漏刻は水時計ですから、日時計と違って夜でも時間を知ることができたようです。時間に追われる生活はこんなに昔からはじまっていたのです。もっとも水時計の起源は古代のエジプトで、紀元前1400年頃のことでした。

rain.jpgいよいよワールドカップもはじまりますね。甲信越地方も来週あたりには梅雨に入りそうな雲行きですが、ワールドカップのはじまる11日は暦のうえでも入梅です。このころから早いところではホタルが飛びはじめるのか、暦には「腐った草が蒸れ蛍になる」と記されています。12日の新月を過ぎれば、暦では「梅の実が黄ばんで熟す」時(16日)がきます。

hitoboshi.png18日の弓張月の夜と24日の十三夜の夜、茅野市無形文化財にもなっている上古田の火とぼし(かみふったのひとぼし)という子ども(中学一年生)のための祭が茅野市玉川、泉野、豊平のさかいに並ぶ2つの山のひとつ小泉山で行われます。記録にはこうあります。『準備は5月初めより始め、小泉山には前もって秋葉神社前・奥の院(山頂)・中段・金毘羅神社前の4ケ所に、周辺の木で小屋を作っておく。当日子供たちは松明をもって山に登り、前記の順に小屋に火をつける。燃えている間中子供たちは炎に向かって「火とぼしチョーイチョイ」とくり返しはやしたてる。次ぎの小屋でも同じ事をくり返し、最後に子供同志いたわり合いながら下山する』と。祭と言うよりは、日本から姿を消しつつある通過儀礼のようなもので、映画「スタンド・バイ・ミー」の少年たちの姿を彷彿とさせます。

fireflys.jpg19日は上弦の月。土曜日。この日は、今年がはじまってから170日目です。残りは195日。1年の半分までまもなくですね。毎年6月の中旬から下旬にかけて南信州の各地で、6月下旬から7月にかけて中信や北信でゲンジボタルが飛び交います。「蛍二十日に蝉三日」という言い伝えが日本にはあります。ホタル狩りを希望している人は長野の蛍鑑賞・ホタル狩りスポット情報2010でチェックされるとよいでしょう。19日と20日の2日間、市田柿発祥の里とされる高森町にある山吹ほたるパークで夕方5時45分から天伯峡ほたる祭りが開催されますし、辰野ほたる祭りもはじまります。松尾峡ほたる童謡公園では、多い日には一万匹を超えるホタルが飛び交い、美しく幻想的なホタルの乱舞を楽しむことができるとか。

dad.gif6月の第3日曜日となる20日は「父の日」です。母の日と同じように起源は古いものではありません。20世紀の初め、アメリカのワシントン州で、6人目の子供を産んだ直後に日立ちが悪くて奥さんにに先立たれて以後、残された6人の子どもをたったひとりで育て上げたとある農家のお父さんの存在がニュースとなり、父の日を作ろうということになったそうです。ワシントン州の田舎町で最初の父の日がおこなわれたのは1909年の6月19日でした。最初は1回だけだったようで、父の日が正式に6月の第3日曜日になったのは、それからずっと後の1972年のことで、時のニクソン大統領が宣言しました。

sun_graphic.jpg翌21日は二十四節気のひとつ夏至(げし)。暦便覧には「陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以て也」と書かれています。天界を旅する太陽が最も北の位置に到達するときが夏至で、1年で一番昼が長く、一番夜が短い日です。長野市の日の出は4時29分で、日没は19時9分、昼の長さは14時間41分あります。一年中で一番昼が長い時期でありますけれど、日本列島の大部分は梅雨の時期に突入していて、あまり実感されないかもしれません。しかし、古代から世界各地の先住民族が一年で最も神聖な日としてきた瞬間でもあります。夏至の正式な瞬間は、日本標準時20時28分(午後8時28分)です。


indexarrow.gif 長野県の夏の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

1276009200000

関連記事

新信州暦 昔は今ごろから蚊帳をつりました

新信州暦 昔は今ごろから蚊帳をつりました

新信州暦 田植え終え水の張られた田に月が

新信州暦 田植え終え水の張られた田に月が

新信州暦 朝夕の信州は秋の気配も深まって

新信州暦 朝夕の信州は秋の気配も深まって

新信州暦 直売所に夏野菜がたくさん並んで

新信州暦 直売所に夏野菜がたくさん並んで

新着記事