土曜日の長野市は朝から冷たい雨。それが次第にみぞれに変わりました。そして翌日は暖かな日和。長野市では、春の訪れを告げる桜として親しまれている県立長野図書館に植えられた「魯桃桜(ロトウザクラ)」の花がほころびはじめています。週末に開花が確認され、今週の月曜日に16.9℃と4月中旬並みの暖かさを記録したことで開花が進んだようです。
春めいてきたことが嬉しく思える反面、それと共に花粉も飛びはじめていますね。市内でもマスク姿の人を見ることが増えてきました。道ですれ違う「マスク同士」、互いに知らない人でもなんだか心が通じる気になってしまいます。
週明けの信州は春らしい風が吹き、日差しも春らしくなっています。一週間前の先週火曜日はまさかの大雪でした。しかしそこから1週間後の今週火曜日は暖かな春の空気によって、やわらかい雨が降りました。きっと来週は春になっているでしょう。
さて、日本時間の12日、バンクーバーでパラリンピックが開幕し、今週いっぱい熱戦が繰り広げられています。日本障害者スポーツ協会のサイトもぜひご覧ください。閉会式は21日です。長野県上田市の菅平高原は2002年〜2003年のシーズンの練習場所でもあり、アルペンスキー日本選手団の練習場所ともあって、地元やスキー場管理者たちの応援にも熱が入ったようです。
今週の記事でもお伝えしています通り、7年に1度の御柱祭が近づいています。世界がどんなに変わっても御柱祭のことは忘れられません。信州人はみんなワクワクしているはずです。御柱祭、正確には約満6年間隔でおこなわれるのですが、数え年の7年目ごとという意味で、7年に一度と表記される場合が多いのです。上の写真は先週11日、北佐久郡立科町の山林で上社用の御柱のために柱が倒されているところです。
とにかく厳かで、身が引き締まるというか、雪景色の中での伐採は迫力がありましたよ!
さて、先週末、下伊那郡高森町から心温まる話題が届きました。ホタルの名所である「天伯峡」(高森町山吹)におよそ1500匹のゲンジホタルの赤ちゃんが園児たちによって放流されました。これは「天伯ホタル管理委員会」が川の美化とホタル増殖を願って企画したものです。3カ月後の6月19日に「ほたる祭り」が予定されています。今から待ち遠しい話題です。
春といえば、なぜか甘いスイーツが食べたくなります。テレビやお店でも「春の新作スイーツ」という文字が踊り、スイーツ好きにとってはさぞや心が踊っていることでしょう♪ 長野市川中島町今井にある今話題のロールケーキが中心のお店、「お菓子の家 ぷちろーる」(026−284−0483 火曜定休)のロールケーキ専門店では、2月中旬から「桜ロール」が登場しています。刻んだ桜の葉を練りこんだ生地と、生クリームと桜あんのとりあわせ。5月末頃まで限定の国産いちごを使った、まるごといちごショートもあるようです。詳しくはお店まで。
冬の終わりが近づいたものか、みその仕込みが最盛期を迎え、県内JAからは「みそ作り」の話題がいくつも届きました。信州味噌発祥の地・佐久市を管内とするJA佐久浅間の平賀味噌加工工場(佐久市平賀)では、今年度は40トンの加工を予定しています。春に仕込んだ味噌が熟成されて食べごろとなるのは10月だとか。平賀味噌のうちでも「熟成平賀味噌」と「熟成平賀味噌特選(右写真)」はJAファーム佐久店(佐久市猿久保 電話0267−66−3300)で購入することが出来ます。一方、安曇野市の小学校でも昨年7月から小学生自ら育てた大豆を使用しての味噌作り、東筑摩郡麻績村の小学校でも児童たちによるみそ作りが行われました。
こちらの学校はJA松本ハイランドが食農教育の一環として学校に提案したものです。児童は仕込んだみそを自宅へ持ち帰って熟成させるようです。子どもにも馴染み深い「お味噌」を学校で手作りして、家族で食べられるなんて、うらやましいですね。また、JAみなみ信州女性部三穂支部もみそ作りを行っています。それぞれ素材や作り手によって味が違うのでしょう。
*巻頭のカバー写真を入れ替えました。新鮮な「今が旬」のアスパラです。産地は長野県北部のJAグリーン長野管内。これは先週末に東京都渋谷区の代々木公園並木通りで行われた「ふるさとの食 にっぽんの食」に出品されたときのものです。アスパラたちは、歯ごたえ、甘み共に「おいしい」と好評でした。旬のアスパラはバター炒め、焼いてわさび醤油が編集部おススメの「おいしい食べ方」です。
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●今日の長野市の日の出は午前5時56分でした。日の入りは午後5時56分です。本日17日は穂高神社で安曇野に春を告げる御奉射祭がおこなわれています。「御奉射」と書いて「おびしゃ」と読みます。馬に乗って弓を射るのを騎射(流鏑馬[やぶさめ])といい、歩きながら弓を射るのを「歩射(ふしゃ)」と言うらしく、御奉射はそれが訛ったものという説があります。文字通り歩きながら弓で的を射る儀式です。「北アルプスは残雪輝き、凍りついた参道もゆるみを増し、木々の小枝も芽生えはじめ、安曇野にようやく春の訪れを感じさせる3月17日、特殊神事奉射祭が古儀にのっとり斎行されます」と神社のサイトには記されています。
18日は「彼岸入」。「毎年よ彼岸の入りに寒いのは」とは俳人の正岡子規が書き残した彼のお母さんの言葉です。そのまま俳句であることを感心したと言われています。この日を含めた7日間がいわゆるお彼岸の期間。新月から3日目の三日月が、朝の太陽から1時間遅れて昇り、午後8時半頃には西の空から沈んでしまいます。明るい時間にはほとんど見えないかもしれませんが、夕方から暗くなる時間が三日月を見るのにちょうどいい時間です。ほぼ同じ時間西の空に明るく輝く星が見えたら、それが宵の明星、金星です。また日の入り1時間後ぐらいの空に、月からそう遠くないところにプレアデス星団(すばる)が見えているはずです。すばるは日が変わらないうちに沈んでしまいますから、宵の口は空を見るのによい時間帯でしょう。
19日は春の社日(しゃにち)。生まれた土地の神様(産土神)を祀る日です。春と秋の2回行われ、春のものを春社〔しゅんしゃ/はるしゃ〕、秋のものを秋社〔しゅうしゃ/あきしゃ〕といいます。そして20日は長野県の県旗が制定された日。1967年(昭和42年)のことでした。県の公式ホームページには「県章の白色は、日本の屋根・長野県の雪と清純かつ明朗な県民性を表し、地色のだいだい色は、県土にふりそそぐ太陽の光を表したもので、四季を通じて自然の色にあざかやに映え、県勢の躍動し発展する姿を象徴しています」と書かれています。
21日、春分。公式に春がスタートします。その正確な時刻は、日本標準時で午前2時32分となっています。なぜこんなに正確な時間がきめられているかというと、基本的には「春分の日と秋分の日は海上保安庁海洋情報部(旧水路部)の計算に基づいて前年の官報で定められる」と法律できめられているからです。彼岸の中日でもある春分は二十四節気のひとつで、暦便覧には「日天の中を行て昼夜等分の時也」と簡潔に書かれています。暦のうえではこの日から春。とはいえ花冷えや、寒の戻りがあることもあり、暖かいと言っても油断はできません。春の寒さはこらえきれないとしばしば言われることがあります。この日を過ぎると、後は目に見えて昼の時間が長くなって行きます。
22日には月が月齢で6日を過ぎたところで、その見えている形から「弓張月」または「弦月」といわれます。輝いている半円部分を弓になぞらえたものです。そして翌23日が上弦の月。このころの月は午後11時半頃には沈んでしまいますから、宵のうちに空を見あげてください。春の晴れた夜は、なかなか楽しめるものです。
長野県の春の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより
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