新信州暦 朝夕に人びとの息が白くなる季節

weather.jpgここ数日はなんとも不思議な天気でした。11月に入り1日(日)は夏のような暑さ。外はポカポカ、上着はいらず、車の中は冷房をいれたくなるくらい太陽の光で暖められました。長野地方気象台の発表では上田市で26.4度、佐久市で26度と、いずれも25度を超える「夏日」でした。ところが、翌2日(月)は一転してどんよりとした曇り空。「そろそろコートが必要かな」と感じるような朝の寒さでした。そして、午後からは県北部で本格的な雪になったのです。

firstwinter.jpg長野市内でも一部で初雪が観測されました。長野市の初雪は、平年より18日、昨年より17日早いそうです。本格的な雪となったのは、県北部の上水内郡信濃町。2日の降り始めから累計で15センチの積雪が記録されました。そのため、積雪による通行止めや凍結した路面によるスリップ事故なども発生しました。2日の夜の長野市市街地は雪ではなく雨だったものの、仕事帰りの人たちが吐く息は白く、みな肩を縮めて歩いていました。前日の天気に油断してコートを持参しなかったことを後悔していた人も多いことでしょう。3日の朝は手がかじかむような寒さ。県内は各地で11月下旬から12月上旬並みの寒さでした。南佐久郡南牧村野辺山でマイナス6.7度、上田市菅平でマイナス4.7度などまさに凍える気温となりました。長野市南部から望む里山でも一部で薄化粧している山が確認できます。それにしても、わずか一日で夏から冬へと天気が大きく変わる不思議な週のはじまりでした。

daikon.jpgさて、農産物に目を移せば稲刈りはすっかり終わり、今年の仕事を終えた田んぼがあちこちに広がっています。しかし、畑にはまだまだ野菜が残り、大根、白菜、ゴボウに里芋、野沢菜、長ネギ、ニンジンにほうれん草などが今も寒空の下、収穫の時を待っています。野沢菜や長ネギ、ニンジンなどは霜に当てることで甘みが増すと言われており、霜がおりるのをじっと待つ農家もいます。

hoshigaki.jpg農家の各家庭では干し柿づくりがはじまり、野沢菜や大根の漬物をいつから作りはじめようかと思案している頃です。すでに収穫を終えた畑には、来年に向けて肥料をいれ、土づくりが行われています。田んぼでは秋起こしといって耕耘機で土を耕す姿が見られます。また、今年の役目を終えた農機のメンテナンスなどもこの時期に行われます。

48minori-postar.jpgみなさんお待ちかねのりんごの王様「サンふじ」がいよいよ登場です。各地で先週末から収穫、出荷がはじまりましたが本格的に数量が増えていくのはこれから。今週以降、どんどんと数量を増やし、みなさんの食卓にもおいしい「サンふじ」をお届けできることでしょう。今週末の6日(金)と7日(土)には、東京都江東区有明の東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開かれる「農林水産祭〜実りのフェスティバル〜」にJA長野県グループも参加し、「サンふじ」ほかさまざまな農産物や加工品をお持ちしますので、お近くの方はぜひお立ち寄りください。

nagaimo.jpg中信地区のJA松本ハイランドでは、長いもの出荷がスタート。昨年より2日早い先月26日が収穫解禁日となりました。南信地区のJAみなみ信州では、同JA出資の生産法人が地域特産の「市田柿」づくりに着手。従業員30人が皮むきとつるし作業を行いました。この作業は11月下旬まで続きます。

top_091104_small.jpg*巻頭のカバー写真を入れ替えました。今週の日曜日の午前中、長野県佐久市にある長野牧場へいくと、敷地一面が真っ赤な紅葉でおおわれていました。吹いてくる風が、紅葉を木からどんどん落としてゆきます。なんとも素敵な光景でした。長野牧場はヤギの育種改良等を行う珍しい施設として知られています。お腹に赤ちゃんがいるお母さんヤギたちは、もちろんこの赤い紅葉も「むしゃむしゃ」と、休むことなく食べ続けます。家族連れも多く、子どもたちは真っ赤な紅葉のじゅうたんの上で元気に駆け回っていました。


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escalator.jpg11月6日は長野県に最初のエスカレーターが敷設された記念の日です。新田町の交差点には、今、信越放送のビルが建っていますが、ここにはかつて長野そごうデパートがあり、長野そごうデパートは、そこがそごうになる以前は、丸光百貨店でした。その丸光百貨店が長野県で最初のデパートとして開店したのが、1957年の11月6日でした。なにしろエスカレーターが備わった建物としては長野県で最初の建物だったものですから、周辺を巻き込んでの大騒ぎだったようです。この日のちょっとした騒動について「あれこれ南宜堂」というブログが「信越放送と丸光と」という記事で回想しています。

yatsugatake_day.jpg7日は二十四節気のひとつ「立冬(りっとう)」です。暦のうえではこの日から立春の日の前日までが冬になります。万物が「冷(ひ)ゆる」季節です。暦便覧には「冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也」と記されています。永代大雑書万暦大成には「水始めて凍る」「地始めて凍る」とあります。翌8日は八ヶ岳の日。八ヶ岳を愛する人々が結成した「八ヶ岳の日制定準備委員会」が制定したもの。「11(イイ)8(ヤツ)」の語呂合わせから名峰八ケ岳を愛するすべての人たちのための「八ケ岳の日」とされました。

tookanya.jpg10日は下弦の月。信州各地で、十日夜と書いて「トオカンヤ」と読む行事が行われます。もともとは旧暦10月10日の夜に行われる行事でしたが、最近は新暦の11月10日に行うところが多いようです。しかしこれは一定のきまりがあるわけでなく、11月上旬に行われるところが多いと聞きます。この日は、もちをついたり赤飯を炊いたりして1年の収穫を祝います。また春に山から里に降りてきた農耕を司る田の神が山に帰る日ともされます。子供たちが「十日夜(とおかんや)、十日夜、十日夜のわらでっぽう、朝そばきりに、ひるだんご、夕もちくったらぶったたけ」(信濃川上村)など囃し歌にあわせて藁鉄砲で道や庭の地面をたたいて回ったり、案山子(カカシ)が天に昇る日として、カカシを庭に立て、カカシの笠を燃やした火で餅を焼いて2つの枡に入れ、さんだわら(桟俵=米俵の両端にある、円形のわらのふた)に載せてカカシ神に供えたりする「案山子上げ(カカシアゲ)」をしたりしました。その名前からもわかるように、ほんらいは夜に行われる行事で、トオカンヤではまず供え物を月に捧げるところもありましたし、北安曇郡一帯では「稲の月見」といっていたという記録もあります。

indexarrow.gif 長野県の秋の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより

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農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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