新・信州暦 父の日から夏至までの間

fathersday

18日(日)は父の日です。アメリカで6月の第3週の日曜日が父の日として正式に大統領によって宣言されたのは、母の日の宣言から遅れること52年後の1966年で、今では日本もこの日を父の日としていますが、世界には別の日を父の日としている国もたくさんあります。母の日ほどの盛り上がりは期待できないにしても、父の日は、実際の自分の父親に敬意を払う日だけでなく、父親の役割を担うすべての男性、義理の父親、おじさん、祖父、家族としてつきあっている大人の男性などを讃える日でもあることをおぼえておきましょう。そして時は万物の父親である太陽を讃える日(夏至21日)に向かっています。日本の屋根と呼ばれる長野県は、日本で一番太陽に近い県――。

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「麦秋」という言葉があります。「ばくしゅう」と読み、「麦の秋」という人もいます。外国産小麦の大量輸入によって最近ではあまり耳にしなくなりましたが、それは「麦の実り熟する初夏」を意味し、まさしく今の季節のことをさします。信州では梅雨の晴れ間に各地で麦の刈り取り作業が行われています。新緑のなかに、黄金色に熟した麦の穂がなびく絵のような田園風景が各地に出現しています。かつては水稲の裏作として麦が栽培されていましたが、現在は水田の転作作物としての生産が主体になりました。長野県の麦は「うどん」をはじめ、北信州の郷土食である「おやき」の原料として使われます。信州では田植えはほとんどの田んぼで終わり、「分けつ」といって張られた水の中で稲が生長し、株分かれして茎の数が増えていきます(参照)。ももやなしなどの果樹では曇り空をにらんで果実の間引き作業がいよいよ最終段階に入ってラストスパート。少々遅れ気味ではじまった梅の収穫は終盤を迎えています。また地域によっては低温気味の日が続いていて、キュウリやブロッコリーやカリフラワーの生育が遅れているところも見受けられます。

indexarrow.gif  長野県の夏の特徴  長野地方気象台のウェブサイトより

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