入梅中の信州ですが、6月も最後の週となりました。十分とは言えませんが、先週末の雨はまさに恵みの雨といった状況で、県内各地で農産物を潤してくれました。ただ、県南部の地域では倒木などの影響も出たそうで、自然のありがたさとおそろしさを実感する出来事でした。
県内でもだいぶ夏らしいイベントが増えています。
先週末には「第29回安曇野あやめまつり」が開かれました。
5万株のハナショウブが咲く公園の中で、楽器の演奏などのイベントが行われたのですが、園内の池ではニジマスのつかみ取りという子ども限定のイベントが行われていました。
炎天下の中で、水しぶきのあげながら魚を追う子どもたちの姿は、うらやましいと感じるほど、夏に近づいています。
農業の話題です。
JA松本ハイランドでは、ハウス栽培のスイカの出荷が始まりました。春先の凍霜害や低温の影響で生育状況が遅れていましたが、順調に育ちました。糖度11以上が出荷の目安とされ、甘くておいしいスイカに仕上がっています。
政府による経済政策の影響か、円安や株価の上昇が報道されています。この円安の影響が、実は農業分野にも出てきています。家畜のえさは、国内の生産分では追いつかないので、輸入した飼料を使っているところがありますが、アメリカのトウモロコシ主産地での不作等で輸入価格が高騰したことなどによって、史上最高値水準への値上げが行われる見込みとなりました。もともと、農家と飼料のメーカーで基金を作り、配合飼料価格安定制度を設けて対応していますが、それでも厳しい状況となっています。売り方を工夫することやコストを下げることは、生産者側には必要不可欠ですが、農畜産物の価格について、原価を転嫁することは現在の日本では難しい状況と言わざるを得ません。手間暇かけて、愛情たっぷりに育てたものが、適性に評価されるようになるといいですよね。
イベント情報です。
今週末には夏山の開山祭が各地で行われます。小谷村の風吹岳(かざふきだけ)では、風吹大池で安全祈願と山開きが行われます。
また、伊那市北沢駒仙小屋前では、第55回長衛祭が行われ、こちらでも登山の安全祈願が行われます。
トンネルの天井崩落で問題になった中央道では、天井板の撤去作業が始まっています。県南部の阿智村から岐阜県中津川市までの恵那山トンネルでは、2013年7月10日頃まで工事が行われ、対面通行などになるために渋滞も予想されています。長野県にお越しになる方は、事前に交通状況をご確認ください。
2013年6月22日に、東京の渋谷にある塩尻市のアンテナショップ兼ワインバーで、同市産の野菜などの直売を行いました。このワインバーは「塩尻市産のワインを気軽に楽しんでもらいたい」と昨年オープンし、観光PRなどの情報発信の場としての役割も担っています。東京で信州に触れられる貴重な場所の一つですので、ぜひ訪れてみてください。
◇あわせて読みたい
「東京でNAGANO WINEを。」
県内の直売所は、とうもろこしやトマトなど夏の野菜でにぎわっています。旬の野菜を食べ、信州の高原で「涼しい夏」を体験し、暑い夏を乗り切ってくださいね。
[巻頭のカバー写真]ジャーマンアイリスが見頃を迎えています。安曇野市明科の龍門渕公園、あやめ公園では、2013年6月30日まで「信州安曇野あやめまつり」が開催中です。

*コラムはしばらくの間お休みさせていただきます。