新信州暦 冬を楽しめるのも残りわずかです

chocolate.jpg14日はバレンタインデーでしたが、いかがおすごしだったでしょうか? ニュースなどによると、義理チョコが減少し、女性同士などの友チョコなどの流行などが増える傾向にあると言うことです。ガーナチョコレートで多いに宣伝をしたロッテがホームページで「今年のバレンタイン、ずばりどうだった?」アンケートをしてますが「友情確認」が「恋愛成就」「家族団欒」を大きく上回っていました。日本ではもう愛を告白する祭りではなくなっているのかもしれません。外国では男性が女性に告白するなど国によっても大分違うバレンタインデーです。

onenightsnow.jpgこの一週間、長野市でも最低気温が0度となる日や最高気温が10度となる日もあり、少し寒さが和らぐような気温となりました。ところが、県中部や南部では11日、北部ではは12日に突然雪が降り出し、あれよあれよという間に降り積もりました。外の様子を気にしていないで、気がつくといつの間にか外が真っ白という日も、珍しくないのが信州の冬かもしれません。春一番が吹くのを待つ日々が続いています。

heavysnow.jpg雪が降ると住民が力を合わせて雪かきをしますし、地域によっては屋根の雪おろしをしなければならないところもあります。雪の重みで建物が傷んでしまうためです。自宅はもちろん、自宅が接している道路も雪かきをすることが暗黙の了解となっています。そのため、近所の誰かが雪かきをはじめると、「うちもやらなければ」と急いで参加しなければなりません。雪が積もった朝には、会社などへの出勤前に朝早く起きて雪かきをすることが冬の習慣のひとつです。

snowshoveling.jpgその雪かきですが、いろいろな道具があります。動力で大きく分けると機械を使うか人間の力かの2種類。機械では、雪かき機などと呼ばれる箱型の小型機械で、ブルドーザーのように雪を押しのけていく方式と、ノズルから雪を飛ばす方式のものがあります。雪が積もっている中で、雪を飛ばす雪かき機を見ていると、飛ばしている雪が太陽の光できらきらと輝くことがあり、きれいに見えるときも。人力の雪かきは、角ばったスコップや木製で棒に板を付けた簡単なものから、snowdouzing.jpgスコップのようなプラスチック製のものやブルドーザーのように雪を押しのけてる形のものなど、さまざま。雪国の雪かきは、生活するために必要なことですし、通勤路など雪がかいてあると本当にありがたいと感じます。数センチの雪で慌てる東京の光景は、ふっふ、平和に思えます。

icecarving.jpg建国記念日を含めた3連休にはいろいろなイベントが県内各地で行われ盛りあがりました。12日、13日には、長野市のエムウェーブで今年で11回目となる「氷の彫刻展 in Mwave」が開催。県内外のホテルやレストランの料理人たちが腕を競って彫刻したそうです。幻想的で迫力のある氷の芸術が披露され、2日間にわたって無料開放されたスケートリンクでは、滑りながら多くのお客さんでにぎわいました。wintersports2.jpgウインタースポーツの施設では、これまで数々の日本記録が生まれた松本市の「浅間温泉国際スケートセンター」が、13日に閉鎖となりました。橋本聖子さんや清水宏保さんらの名選手が練習などで滑走したり、ワールドカップが開催されたりと、たくさんの方の思い出が詰まった屋外スケートリンクが、膨大な改修費がかかることで42年の歴史に幕が下ろされました。ウィンタースポーツ人口の減少を耳にしますが、新しい冬の楽しみ方を模索している時なのかもしれません。冬を活動的に過ごすのが信州スタイルです。スノーシューを履いて凍った滝を見に行ったり、雪の森をクロスカントリースキーで歩き回ったり、wintersports4.jpgまた最近熱をおびてきた本格的な雪合戦にチャレンジしたり、カーリングの楽しみを実感したりと、寒い中で思いきり体を動かし、おいしいものをたくさん食べて、温泉に入って温まるコースは冬の信州の醍醐味です。そろそろ暖かくなりはじめ、雪のある冬の信州を楽しめる季節はそう長くはないかもしれませんよ。

taranome.jpg農業の話題では東部のJA信州うえだが、今年も雪中りんごに取組んでいます。すでにりんご「ふじ」を約8,500ヶも雪の中に貯蔵しましたが3月には掘り出す予定です。おいしいりんごが長い期間食べられるので楽しみですね。県北端のJA北信州みゆきでは、春の味覚「山菜の王」と言われる「タラの芽」の出荷もはじまっています。天ぷらにして食べたいです。今月下旬には出荷もピークを迎えるそうですが、雪深い北信州の少し早い春の味をお試しください。

110216_topsmall_fix.jpg*巻頭のカバー写真を入れ替えました。12日の土曜日の激しく降る雪に耐える桜の木です。長野市の善光寺に向かう途中の大門という交差点のすぐ西側にあります。厳しい雪にさらされようとも、毎年この桜の木は春を告げるために花を咲かせてくれます。


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rainwater.jpg今週金曜日、18日の夕方に満月がのぼってきます。今年になって2回目の満月です。今週から来週にかけては月の影響が大きい時が続きます。立春を過ぎてほぼ2週間が経ち19日土曜日は二十四節気のひとつ「雨水(うすい)」です。暦便覧によれば、「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也」となります。空から降るものが雪ではなく雨になる機会が増えて、厚くはっていた氷や積もっていた雪が融けはじめるころです。この日は昔から農耕の準備をはじめる暦のうえの目安とされていました。立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨、立夏までが二十四節気の上では春とされています。今はまだ春もはじまったばかりですね。雨水の日にひな人形を飾ると良縁に恵まれると昔はいわれていました。

hina.jpgそういえば長野県県北部にあり北信五岳を望む百々川沿いに広がる林の中にある須坂市の須坂アートパーク世界の民族人形博物館で、4月の10日まで、なんと三十段千体の雛祭りが見れるようにセットされています。高さ6メートル、幅7メートルの30段のひな壇と、つり雛100本、全部でだいたい1000体のひな人形が出迎えてくれるのです。須坂市文化振興事業団が提供する壮大な雛壇飾りで、思わず声が出ること請けあい。週末のプランにいれてみてはいかがでしょう。

rousokunight.jpgこの日19日、北アルプスを望む大町温泉郷では、暗くなると「大町温泉郷夢花火と音の祭典」が開かれます。野外ステージで和太鼓と花火が共演するそうですし、願い事をキャンドルに込める森のキャンドルというイベントも行われます。

febnightsky.jpg今ごろの夜は信州が一番寒い時期ですが、それはまた信州の夜空がもっとも華やかな時期でもあります。夜空の星を眺めるのが好きな人は、各人防寒対策を念入りにして星空散歩に来てください。防寒対策万全の衣服、暖かく安心な靴、熱い飲み物、双眼鏡などがあると星空の散策が数倍楽しくなります。太陽が沈んだ直後の南西の空に明るく輝いている木星。太陽系で一番大きな惑星です。北斗七星、冬の三角形のシリウス、カシオペア、天を横切る天の川、三つ星のオリオン、そしてすばる。世界各地で農耕のサイクルの目安となるように天界がメッセージを伝える星として使われてきたのがすばる(プレアデス星団)です。

indexarrow.gif 長野県の冬の気象の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより
indexarrow.gif 長野県の春の気象の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより

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農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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