新信州暦 本格的な農繁期の訪れを前にして

ohanami.jpg先週から今週にかけては寒暖の差が激しい一週間となりました。長野市では真冬並の寒気が入って雪が降った17日(土)は、花冷えを通り越してなんと0度まで冷え込みましたし、かと思えば一昨日19日(月)は最高気温が19度まであがりました。春は待ちに待ったお花見の季節ですが、そうやってときどき襲ってくる寒さのおかげか、今年の信州は桜の開花がすこし遅れたり、開花期間が思いのほか長いように思われます。県内各地でも今週末に咲きそうなところもあれば、咲いている桜の下でお花見を楽しんでいる方もまだかなり多いようです。場所を選べば信州ではまだ今週末もお花見がエンジョーイできますよ。

springsnow.jpgとはいえ4月半ばに雪が降ったのにはびっくりしました。17日は午前8時までに、軽井沢町で21センチ、大町市で15センチ、長野市と松本市でも7センチの積雪を観測。こんなことは1969年以来41年間なかったことで、冬の雪には慣れているはずの長野県民もいささかあわてたようです。この季節外れの雪で各所に影響がでました。有数の桜の名所「高遠城址公園」の桜の木も、雪の重みで枝が折れてしまったものが大量に(軽トラック40台分も!)あるようです。とはいえこのところの陽気で桜の花は盛り返していて今は桜吹雪が楽しめます。お出かけになるならお早めに。

peach.jpg農業用のビニールハウスもこの季節外れの水分を含んだ重い雪の影響を受けて全県下で31棟も損壊しました。南信州では、ナシやモモの花が咲いている時期であり、被害を最小限に抑えるために、JAは栽培農家に対して、気温が上がり条件が揃い次第受粉をするようにと指導しています。昔から農業の仕事は天候に大きく左右されると言われますが、気象がおかしくなりかけている昨今、これからの空模様がなんとも気に掛かります。

kasugajoshi_park.jpg今週月曜日の夕方に、長野県南部の伊那市の春日城址公園に行ってきました。城址公園には、南北朝時代から戦国時代まで伊那部大和守重慶(いなべやまとのかみしげよし)の居城だった春日城があったところで、桜の名所となっているあの高遠城とともに織田軍に攻め落とされました。現在は公園で、高遠城址公園と並ぶ伊那市のお花見の名所です。伊那市の人のなかには、高遠よりも綺麗だという人もいますし、自動車で伊那ICから10分ほどということで、高遠城址公園よりも行きやすいことが人気の秘密でもあります。到着が夕刻の午後5時30分だったため、細い月を背景に薄暗い中で桜がほんのり光っているような光景を目にすることができました。地面に敷かれた花びらの絨毯と光を浴びた桜の花のコントラストが印象的でした。肌寒い夕暮れでしたが、おぼろ月夜に誘われたものか家族連れや仕事帰りのサラリーマンなど大勢の見物客が引きも切らず訪れ、カメラを片手に記念写真を撮影していました。

taue.jpg毎年きまって県内一番乗りで田植えを行うことで有名な長野県中部・安曇野市の宮沢さん宅では、先週火曜日13日に田植えをすませました。霜害も起こりやすい早期の田植えですが、大規模経営のため農作業が集中しないように、また早く消費者にお米を届けたいとの理由から、早期に田植えを行っているそうです。長野県では、いよいよこれから5月の連休前後で田植えが行われることが多く、現在は播種などの準備作業に追われています。翌14日には、北信州中野市で、どこよりも早くハウス栽培による巨峰が出荷されはじめました。各地の農産物の直売所には、葉物の野菜やアスパラガスが並べられるようになり、すこしずつ賑やいできています。まもなく新物の野菜や果実が店頭に勢揃いをするようになるでしょう。

volcano.jpg最近ニュースで取り上げられているアイスランドにおける火山の噴火。欧州を中心に航空便に影響が出たそうで、各地の空港に足止めになっている旅行者も大勢いました。ようやく各飛行機会社の飛行機も、飛行高度やルートを変えるなどの手をうち飛びはじめていますが、この噴火によって世界に撒きちらかされた噴煙のせいで、遠い日本列島でも上空の大気に浮遊する火山灰で太陽が隠されてしまい、農産物等にとってはさらなる日照不足におちいる危険性があるのではないかと不安を口にする専門家もいます。加えて16日に出された関東甲信地方の1カ月予報のなかに<特に注意を要する事項>として「関東甲信地方では日照時間の少ない状態が続いており、この状態は今後1週目程度続く見込みです。また、2週目は気温がかなり低くなるおそれがあります。littlesunshine.jpg農作物の管理に注意して下さい」と書かれていました。気象庁の告げる「農作物の管理」ほど、農家の頭を悩ませることはありません。これまでの日照不足などにより野菜の価格が高値に推移しているさなか、今後更なる価格の高騰や品不足がないとよいのですが。

naganomarathon.jpgマラソン大会第12回長野オリンピック記念長野マラソンがこの日曜日に長野市の長野運動公園をスタートし、長野オリンピックスタジアムにゴールするコースで行われました。県内外から7831名が参加し、うち6903名がゴールしたとか。ゴール地点で応援していると「ガンバレー」という声援に対して「お前もな」と応じる選手がいたりして、そのときには周囲が和みました。40キロ以上も走って来て、まだそんな余裕があるのかと驚いたものです。ゴールのスタジアムでは、ボランティアの学生たちが走者におにぎりや栄養ドリンクを配布していたり、おやきやリンゴジュース、やきそばなども販売されていて、雪の積もった前日とは比べ物にならないほど暖かい陽射しを走者も応援者もともに存分に楽しんでいました。

top_0421_small.jpg*巻頭のカバー写真を入れ替えました。長野県伊那市にある「春日城址公園」で、今週の月曜日の夜9時半ごろに撮影した今が盛りの夜桜です。公園には春の訪れを喜ぶ親子連れや若者など、桜を楽しむ人たちの姿がありました。桜が散りはじめるこの頃、風が吹くと花びらがいっせいに宙に舞い、それはそれは美しい光景でした。


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080804_A4samples.jpg少し明るい報せですが、4月15日に気象庁から浅間山の火山活動にかんする発表があり、浅間山の「噴火警戒レベル」が「レベル1(平常)」に引下げられました。これにともない、小諸市も、翌16日には、登山道の確認を行って、安全であることを確認。そのうえで17日から黒斑コース、火山館コースともに前掛山(火口から500メートル)までの登山道に限り入山を認める規制緩和を行っています。ようやく夏を前にして、車坂峠から槍ヶ鞘、トーミの頭、黒斑山、蛇骨岳、仙人岳、Jバンド、賽の河原を経て前掛山に至る登山道(黒斑コース)と、一の鳥居から火山館、湯の平口、賽の河原を経て前掛山に至る登山道(火山館コース)及び草すべりを経て黒斑コースへ合流する登山道がつかえるようになりました。群馬大学の早川由紀夫先生製作のハイキングコースガイドつき浅間火山の山頂地質マップが参考になります。危険は少なくなったとはいえ、われらが浅間山は活火山です。小諸市の浅間山噴火警戒レベルと登山規制についてのページにあるように、突然噴火する可能性もないわけではないことを忘れないようにしましょう。登山を楽しむ人も多いと思いますが、安全に留意して浅間山に触れるようにしてください。

nanohana.jpg22日は上弦の月。満月まで一週間を切りました。23日の夜中には東の夜空のこと座のあたりから流れ星がいくつも飛んでくるのが見れるかもしれません。こと座流星群の活動がピークになるからです。ここにきてようやく寒さも一段落したようです。とはいっても24日は寒の戻りの特異日とされる日です。いきなり寒波が大陸からやってきておもいきり冷え込んだりすることもないわけではありません。この時期信州ではまだ暖かい服装が必需品です。5月に入ったら、北信州飯山でも菜の花祭りが開催されます。沈む夕日と菜の花畑の上にかかる夕月を見に信州に来ませんか。

kappabashi.gif27日(火)は上高地開山祭です。これまでに4回の架け替えがあったものの、跳ね橋だった河童橋が吊り橋になって今年で100年だとか。その河童橋畔で午前10時50分から。日本アルプスで最も人気があり、年間200万人がやってくる上高地がこの日に山開きです。ホルンの演奏、山の安全を祈願する神事、野外パーティーがあります。晴れれば残雪に白く輝く穂高連峰を背景に写真が撮影できます。防寒着は絶対に忘れませんように。でもなんで10時50分なのでしょう? 11時ではいけない理由があるのでしょうか?

frogmoon.gifそして28日が満月。今年5回目の満月です。北米大陸の先住民は、木々の葉が緑に変わる季節の月、畑をつくる者の月、木々の花が満開になる月、耕して植えるための準備整う月、蛙の月、植えつけの月、植えつけを待つ月、桑の実のはじける月などと、生活する環境に応じてその月を呼び名をつけて呼んでいました。北半球はどこも農をする人の季節になるのです。まもなく信州でも一気に農作業が本格化します。

indexarrow.gif 長野県の春の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより

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農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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