閑静な住宅街と活気のある商店街に囲まれた渋谷区富ヶ谷。 その街並みを歩いてみると、どこか温かく、どこか懐かしい......。都会ではあまり感じたことのない心情に包まれます。 そんな街の一角に、ひっそりと位置しているのが、信州産を味わえる18席の小さなイタリアンレストラン「cantina shiojiri(カンティーナ シオジリ)」です。
長野県塩尻市のアンテナショップも兼ねているこのお店。塩尻市は知る人ぞ知るワインの名産地で、全国トップクラスのワイン用ブドウの生産量に加え、世界的なコンクールで数々の賞を受賞するなど、その品質も高い評価を得ています。 塩尻市をはじめとする長野県のワインは、「NAGANO WINE」のブランド化を進めており、塩尻市を中心とする「桔梗ヶ原ワインバレー」、松本・安曇野の「日本アルプスワインバレー」、善光寺平から小諸市まで、千曲川に沿って広がる「千曲川ワインバレー」、松川町や宮田村の「天竜川ワインバレー」の4つを総称して「信州ワインバレー」を形成しており、それぞれの地域ごとに協力し合い、ブランドづくりと高品質なワインづくりを目指しています。
「cantina shiojiri」では、塩尻市産のワインを40種類以上提供するとともに、信州産農畜産物をふんだんに使用したイタリア料理を提供しています。また、箸やお皿は長野県の木曽漆器を使用しているのもこだわりの1つです。
「cantina shiojiri」の座席数は18席。店内に入ってみると、座席数が少ないからこそ味わえる不思議な居心地の良さに包まれました。また、小さい店だからこそ小回りのきいたメニューを提供できるのがこのお店の強み。旬の時期に合わせてメニューを変える旬選スタイルで、料理を提供します。現在は、長野県で旬を迎えたリンゴやキノコをふんだんに使用したメニューを新たに考えているそうです。
「自然豊かな信州の空気・水・大地で育った長野県産の魅力を伝えたい」と話すのは、cantina shiojiriのシェフ小林厚志さん。長野県出身の小林さんは本場イタリアで4年の修行を経た後、東京で飲食店を経営。現在は、長野県のスキー場で知り合った首都圏出身の奥さま・凡子さんと2人3脚でcantina shiojiriを経営しています。聞けばcantina shiojiriは今年の7月にはじめたばかり! 厚志さんは「自分の技術でアレンジした信州の食材を使ったイタリア料理、ぜひ食べてみてもらいたい」と笑顔で明るく話してくれました。 cantina shiojiriは、塩尻市と東京をつなぐ情報発信の場としても位置づけられています。初めて行く方も気軽にお立ち寄り下さい。
「信州産熟成牛のミートソースとぼたんこしょうのパスタ」1,580円(税込) ※信州の伝統野菜ぼたんこしょうの記事はこちら
「信州野菜プレート」1,080円(税込)
「ローストビーフのサラダ」1,680円(税込)
こちらは 2016.10.25 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
あぐり君
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