今週は第60回目のウェストン祭が6月4日に上高地のウェストンレリーフ前でおこなわれます。日本アルプス(ジャパニーズ・アルプス)の名付け親のウェストンという人は宣教師であって山岳家でした。岩波文庫に入っている『日本アルプスの登山と探検』という名著を残しています。彼が19世紀末に公開したその本の中から「HODAKA-YAMA (MYOJIN-DAKE)穂高山・明神岳」の写真を見てください。ハミルトンという写真家がウェストンに同行して撮影したものですが、まるで夢の中のもうひとつの日本という国にあるホダカヤマの光景のようでもあります。この時代の北アルプスを見てみたかったと思いませんか? 上高地は今、新緑の真っ盛りで「小梨の蕾が少し膨らんでいるのが目視で確認できる」と上高地の公式ウェブサイトに記されています。今週から長野県の山々が続々と山開きを迎えます。信州はそろそろ本格的に夏モードに切り替わっていきます。6日は二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」。芒(とげのようなもの)のある穀物の種まきをする頃とされますが、実際はもうあらかた終わっています。ここ数日、くもりの日が続いて、お日さまがあまり顔を出しません。今年の信州の梅雨はどうなのでしょうか? 気をもむところです。
●善光寺平の田植はまだ終ってはいません。その他の田んぼは田植がすんで水が張られています。果樹ではブドウが開花を直前に控えて、各地のぶどう園では房ぞろえの作業がピークとなっています。リンゴは摘果作業がほぼ終わったようです。北信州では遅れ気味だったアスパラの出荷も本格化、また、塩尻市などではレタスがいよいよ出荷の最盛期を迎えると同時に、次の植えつけを行っており、あいかわらず農家は大車輪の忙しさです。
こちらは 2006.05.30 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
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