
日中の気温が30度を超える日も珍しくなくなってきて、本格的な夏が信州にも訪れています。朝晩は気温が下がりますが、日中の温度は、都市部と変わらない時も多くなっています。しかし信州には、山や高原、湖などたくさんの避暑できる場所があります。信州の夏、暑さと過ごしやすさを体感してみてください。
長野県JAグループでは節電にへの対応について、生活の中でできる範囲で取り組むこととしています。この取り組みの一環として長野県内のクールシェアスポットを設定しました。スーパーなど生活者の集まるところはもちろん、ロープウェイや動物園など涼しさを体感できる場所がいくつもあります。信州にお越しの際はぜひ、参考にしていただきたい場所です。
クールシェアスポットはこちらから
夏祭りも本番を迎え始めました。
20日には、県南部の宮田村の津島神社祇園祭がありました。このお祭りでは、参道から神輿を豪快に投げ落として壊すという「あばれみこし」が行われ、厄払いになると言われる破片を求めて見物客が群がりました。
また、上田市の塩田平では、「第1回信州うえだ塩田平ため池フェスティバル」が行われました。これは「ため池」を見直そうというイベントです。塩田平は土壌は肥沃で農作物を作るのに適してはいるものの、全国的にみても雨の少ない地域だったので、江戸時代にため池が作られたそうです。
ため池は、治水として農業を支えるだけでなく、多様な生態系を生み出すなど多面的機能を併せ持ち、そこで生活している人々の基板とも言える存在になっているのですね。大切に守っていきたいものです。
農村地帯のお祭りは、豊作や雨乞いなど農業に関連のあるものが多いようです。農業は自然と付き合わなければならないので、祈り、感謝をすることを大切にしてきた現れなのでしょうが、今年初めて開催されたこのフェスティバルもそういった意味では伝統を受け継いでいることになります。
夏のイベントと言えば花火大会。今週末にも県内で予定されています。
26日金曜日には須坂市で「須坂みんなの花火大会」が、27日の土曜日には、阿智村で「阿智の夏祭り」が、御代田町では「信州御代田龍神まつり」が行われる予定です。
農業の話題です。
桃の早生種の出荷が始まっています。県南部のJAみなみ信州では、たまきや田川白鳳などの選果行われています。出荷量は、春先の低温被害の影響もあるようで例年よりも1割程度減る見込みとなっていますが、夏が旬のこの瑞々しい果物を楽しんでください。川中島白桃や白鳳の発祥の地として知られるJAグリーン長野では、8月中旬頃から桃の出荷が始まるそうです。
さらにJAちくまでは、早生ネクタリンの「サマークリスタル」という品種が最盛期を迎えています。
桃とかネクタリンにはそれぞれ特徴を持ったいろいろな品種がありますので、ぜひ食べ比べてみてくださいね。
クールスポットの一つ御岳山の麓にある木曽町の開田高原では特産のそばの種まき作業が始まりました。梅雨明けの今頃は、湿気に弱いそばをまくのにはちょうどいいようです。9月下旬には収穫時期を迎えるそうで、新そばが楽しみですね。
長野県では「しあわせ信州」というキャッチフレーズが使われています。信州に観光で、住んで、楽しんで笑顔にという意味が込められています。皆さんも信州の夏で、食べて、見て、楽しんで、ぜひ笑顔になってください。
しあわせ信州を見つけようプロジェクトホームページ
[巻頭のカバー写真]燦々と夏の日差しを浴びて、もうすぐ食べごろを迎えます。
桃畑には甘〜い香りがいっぱい。夏の猛暑に冷えた桃はいかがですか?

*コラムはしばらくの間お休みさせていただきます。