新信州暦 長かった冬の終わり

今日は、閏年の閏日、西暦を4で割り切れる年がこれにあたります(ただし100で割り切れる年は、400で割り切れる年のみ)。二十四節気の雨水から10日あまり、長野市内の朝の冷え込みも先週半ばには和らぎ、日中もポカポカ陽気になりましたが、再び寒が戻ってきました。
昨日の澄み渡った青空から一転、今日29日は関東甲信地方で朝から雪が降っています。編集部のある長野市でも積雪があり、朝起きて突然の雪景色にびっくりした人も多かったようですが、どうも南信地方や関東地方の方が積雪が多いみたいですね。信州では、北部ではなく南部中心に雪が降ることを「上雪(かみゆき)」といいますが、今日は典型的な上雪と言えそうです。
今週は春を感じる福寿草の話題をお伝えしましたが、本格的な春はもうしばらくの辛抱です。

reki20120229_01.jpg桜の開花が遅れるみたいです。気象情報会社ウェザーニューズが20日発表した桜の開花予想によると、2月の低温の影響から、長野県内で飯田市の天竜峡が4月6日、高遠城址公園が10日頃、長野市城山公園では14日頃の開花予想になっています。日本気象協会の予測では、平年並みとの情報もありますが、いずれにせよ無事寒さを耐えしのび、4月には日本らしい風景を演出して欲しいと願っています。


一方、気象庁によると3月以降の気温は平年より高目となるとの予想で、寒さから一転しての寒暖差が農作物にどう影響するか心配です。

reki20120229_02.jpg県北部では、例年にない豪雪のため、果樹の枝折れや幹割れ、春に向けての農作業の遅れが心配されており、被害を最小限に食い止めるため、地域で産地を守る除雪活動や消雪作業が行われています。
農業新聞


農閑期には、農産物各品目ごとに生産者による研修会・集会など、本年産の生産目標や新技術の修得など準備がすすんでいます。

reki20120229_03.jpg南箕輪村にある信州大学農学部では、構内農場で栽培した果実で作ったジャムを大学内の販売所で売り出しています。りんご、ぶどう、プルーン、マルメロ、ブルーベリーなど8種類のジャムが「キャンパスの味」として地域住民に人気があるようです。
問い合せ(平日8:30〜17:00):信州大学農学部 0265−77−1318

reki20120229_04.jpgTPP交渉の話題です。オーストラリアやニュージーランドとの事前協議が行われましたが、態度は保留。日本にとってコメなどの重要品目での関税撤廃など市場開放の意思を確認した上での、両国の判断とみられています。また、長野県世論調査協会が22日にまとめた「TPP参加の賛否」県民意識調査によると、参加反対32.5%、参加賛成27.5%と昨年実施した1回目の調査と結果が逆転しました。政府による情報開示が不十分という判断により、回答を分からないとした県民も約4割いる状況です。
信濃毎日新聞
考えてみよう!TPPのこと

耳よりな情報です。果実や野菜のジュースの食味が酵素の力でアップするようです。信大工学部や県工業技術総合センター食品技術部門などが、果実や野菜のジュースの製造過程で、搾る前に食物繊維の分解を促進する酵素を加えることにより、製品の食味を向上させる新技術を開発。今後の新商品開発に注目です。
信濃毎日新聞

reki20120229_05.jpg県産料理の講習会とランチへの参加者募集案内です。信越放送テレビ「3時は!ららら♪」でJA長野県が提供している「長野県のおいしい食べ方」コーナーで紹介した料理を食べることができます。3月6日(火)午前11時から午後2時までJR松本駅ビルMIDORI1階「エキナカマルシェ食堂」で、茅野市のオーベルジュレストラン「エスポワール」の藤木徳彦シェフが、コーナーで紹介した料理を作り、参加者に食べていただきます。定員40人、会費一人3,500円で締切は3月3日。
問い合わせは、エスポワール(TEL:0266−67−4250)まで

reki20120229_06.jpg雪残る春の信州にお越しになりませんか。長野県では、2月24日から5月31日まで「春の信州に泊まろう!キャンペーン」が開催されています。期間中に長野県内の宿泊施設へ泊まり、専用応募はがきに宿泊施設のスタンプを押してもらうと、抽選で県内無料宿泊券など豪華賞品が当たります。
また県内はいちご狩り真っ盛り。これからの春休み、信州にお越しの際はお立ち寄りください。
春の信州に泊まろう!キャンペーン
信州いちご狩り情報

reki20120229_07.jpg今週末3月3日は、耳の日です。正しい情報を判断するためにも耳の衛生には、日々気をつけたいところです。
そして、桃の節句「ひなまつり」になります。県内では、旧暦でお祝いするところもあるようですが、現在のようなひな人形を飾るようになったのは、江戸時代初期の頃からと考えられています。

<ひなまつり関連の催し>
【南信州】
中馬(ちゅうま)ぬくもり街道ひなまつり(飯田市から根羽村国道153号線)3月11日から4月3日まで。
そのほか伊那谷道中(TEL:0265−28−1755)、ねばーらんど(TEL:0265−49−2880)などでも開催中。

【北信州】
ぶらり北信濃ひな巡り(人形作家 高橋まゆみさんの新作人形が6市町をめぐるリレー)3月4日から4月1日まで
まちかど土びな展(中野のまちを祝う素朴な土雛展)3月1日から4月1日まで
いずれも問い合せ:信州なかの観光協会(TEL:0269−23−2211)

【坂城町】 坂城古雛(こびな)まつり(県内最大級の享保雛の展示)4月15日まで
問い合わせ:鉄の展示館(TEL:0268ー82ー1128)

【須坂市】 人気のひな人形展が須坂市立博物館(TEL:026−245−0407)で5月3日まで、世界の民俗人形博物館(TEL:026−245−2340)で4月22日まで開催されています。



koyomi20120229_cover.jpg*巻頭のカバー写真。雪深い地域では、農家の壁にずらっと並んだ農具たちが出番を待っているようでした。もちろん冬の間も使われることがありますが、本格的なシーズンインは雪解けの後です。



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*コラムはしばらくの間お休みさせていただきます。

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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